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バトル-378 [高校生バトル-38]

「近衛兵達はプリンセス詩織への忠誠心を良く口にするよね。」
「それも現地スタッフの戦略なのだろ。」
「そうかもだけど、彼らの言葉は本心としか思えないのよ。
 忠誠心って私達の身近で感じることはあまりないでしょ、少し不思議な感じがしない?」
「うん、詩織がそれだけの存在になってると言うことだろうな。
 始めは容姿を気に入られて人気が上がったが、今は人として尊敬されてる。
 人はヒーローを求めていると思うのだけど、それは時にスポーツ選手だったり…。」
「政治家がヒーローになると、独裁に繋がったりもしたのよね。
 でも、詩織は多くの人に愛され尊敬されるリーダー。
 近衛兵達は単なる詩織のファンではないと感じるわ。」
「俳優やミュージシャンのファンになるのとは違った感情か…。」
「詩織をトップとして展開している私達の活動の中で多くの社会的弱者が救われ、多くの貧困層が生活改善に成功していることが知られ始めてからグッズの売れ行き、特に高額な商品の売り上げが伸びてるのは、そんな感情と無関係で無いと思うの。」
「雅のファンも多いよな。」
「アンチの数もね、世界的に見たら知名度的に詩織のアンチがもっと居ておかしくないのに。」
「気にしてたのか?」
「アンチの数は人気の裏返しとは聞いてるし、詩織と私ではスタンスが違う、でも詩織の人気は異常だと思わない?」
「次のイベントもチケットが早々と売り切れだからな、近衛兵目当ての人もいるのだろうが、向こうではいよいよ女神さま扱いが本格化しそうだとも聞いている。」
「これなら、私達の社会的弱者を救済して行く活動、もっと進められそうよね。」
「進めて行くしかないだろ。」
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