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バトル-356 [高校生バトル-36]

「お兄さま、雅達と相談したのですが、思い切ってグループ企業の社員全員に対して貧困問題やホームレス問題を知って貰いその対策案を出して貰おうと思うのですが如何です?」
「そうだな、社員の多くは社会問題に関心を持っている人達だから、今後の参考になる案が出て来るかも知れないね。
 う~ん…、最近は我々の貧困対策に対しての取材も来ているのだから、キャンペーン的に展開してみるのも有りかな。」
「キャンペーンですか?」
「今まででも貧困問題は話題になって来たが根本解決にはほど遠いレベルでの議論しかなされて来なかった。
 だが我々が一歩踏み込んだ活動を遠江王国で行い成果を上げて来たことに注目が集まりつつ有るだけでなく、株式会社SHIORIの各支社が同じ考えで動き始めた今なら、社会改革の輪を広げられるかも知れないだろ。」
「そうですね、私達に対する取材依頼も増えていますので、マスコミを巻き込んでのキャンペーンとして取り組んだ方が効果的です、アルトバルを始めとした海外支社も含めて展開してみましょうか。」
「規模が大きくなるから、詩織の負担にならない様、気を付けてくれよ。」
「大丈夫です、チーム詩織メンバーに役割分担して貰いますし、先日から私個人に対する取材は学校サイドの許可を得た上、学校敷地内でとしましたので、私のスケジュール担当が教頭先生と相談し調整してくれます。
 先生方も私達の活動を後押しして下さっていまして、影響力を考えたらマスコミは積極的に利用すべきだと協力的なのですよ。」
「遠江王国の樹立以来、学校改革も進んでるからな、詩織の立場や能力を最大限に活かそうと考えて下さっているのだろう。」
「お兄さま、支社の動きを見守る様になってから改めて遠江王国のスピード感を感じています、素敵なリーダーのいる支社でも中々進まないのですよ。」
「詩織はその違いをどう考えてる?」
「やはり遠江王国では活動の核に私達義兄弟姉妹がいて組織が強固なことでしょうか?」
「うん、何と言っても我らが国王は市長だからな。」
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