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バトル-347 [高校生バトル-35]

「雅は企業グループとして出来ることを考えてるのか?」
「うん、グループ化の話は正式発表されたけど、経理の集約や配送センターの再編と言った会社運営の問題は専門家に任せて、中高生は中高生の視点で企業グループのことを考えてみようとね。」
「なにか面白い案は出た?」
「簡単に実現出来そうなのは福利厚生の一環として保養所を全国のSHIORI支社所在地に置くことかな。
 専用の保養所でなくてもホテルや旅館と契約を結べば良いと思うし、地方の活性化に貢献出来るでしょ。」
「確かに難しくは無さそうだな、数だけなら大企業にも負けない体制も可能だろう。」
「でね、全国の保養所では様々な企画を用意し、それに参加することやその結果によって社員の利用料金が変わるの。」
「成程、で、どんな企画?」
「旅行って観光地を見て回るだけで満足する人と、物足りなさを感じる人がいると思わない?」
「人それぞれだからな。」
「旅先で何をしたかは、思い出を大きく左右すると思うのよ。
 今でも様々な旅のプランが有るみたいだけど、私達は体験型を提案して行きたいの。
 仕事にならない程度で農林水産業を経験してみるとかね。」
「芋掘りとかミカン狩りの類か?」
「それも含めて、苗を植える作業とかも。
 その苗が成長する様を映像で確認したり、収穫したものは自分で収穫に行くとか送って貰うとか、会社が絡めば単に個人的な体験に留まらず、そこから野菜の一括購入とかに繋げられる可能性が有るでしょ。
 形が悪かったりして、通常の出荷が出来ない物でも会社で一括購入出来ればコストが抑えられ生産者に喜んで貰えるとか。」
「スーパーで買うのとは違う付加価値が有る訳だ。」
「実際には手間とか、利益率とかを考えて行かなくてはだけど、その辺りは各支社のボランティア社員に活躍して貰えたらと思っていて、受け入れを株式会社SHIORIの支部が担当することの意義も有るのよ。」
「そうだな、一般客と違って社員の福利厚生なのだから客の身元に心配はない、その分ボランティア社員は動き易いだろうな。」
「うん、最初から一般客相手では色々心配が有ってさ。」
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