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バトル-334 [高校生バトル-34]

「新しい頭脳と言えば、それを実現させてるのが父の部下なので父は鼻が高いのだとか、目に見える実績を上げてる事でプログラミング部門の受注も順調だと喜んでいました。」
「うん、一郎兄さんもプログラミング部門の拡大によってプログラマーの人数が増え質も向上していると話してたよ。」
「問題が起きた時に直ぐ対応出来るのは学生社員の存在が大きいとも聞いています。
 研修を受けながらでも基礎的な作業をこなしてくれるから正社員に余裕が有るのですよね。
 それを知った人達が転職して来るから人材に困らない、仕事に余裕が有るから良い仕事が出来、それによって受注が増える、好循環がどこまで続くのかは分かりませんが当分の間は伸び続けそうです。」
「だな、地方の活性化もそんな風になると良いのだけどね。」
「はい、チーム詩織で整理して貰った町おこしの事例では、ずさんなものが目につきましたので、そこを修正して行けばましになると思っています。」
「ずさん?」
「市長が町おこしを指示しても市の職員は動きは…、こんな事に取り組みましたと報告するものの、そこに熱意はなく型通り、予算を使っても大した成果を残せなかった例が少なくないのです。
 もっとも元々彼らはそう言ったことに対して長けてた訳では有りませんので仕方の無いことですが。」
「だろうな、企画立案に長けていたら地方自治体の公務員を目指さず一般企業に活躍の場を求めただろう。
 その辺りを詩織達の力で、地方の小さな自治体が単独で行っても成果は上がりにくい所を、同じ問題を抱えている地方の、多くの人々が手を取り合う様にとだが、詩織、成果は見えて来てるのか?」
「はい、地域の人がまとまってる所はすでに結果が出始めています。
 ただ、各種利害関係や政党などのしがらみなどでまとまり切れてない所は時間が掛かりますね。」
「地域の活性化を考えたら、それではな。」
「幾つかのエリアでは雇用の拡大が進み始め都会からUターンして来る人が出始めていますので、そこを私達で強調して行けたら、我々が何を目指しているのか、まだしっかり理解出来てない人達も考えてくれるのではないかと思っています、それには高校生の活躍が不可欠ですが。」
「詩織は高校生がカギを握ってると考えているのか?」
「ええ、先の事が見えなくて不安定だった高校生が活動を通して目標を見出したと言う報告も受けています。
 大学入試が高校生の目標では無いと気付き心が軽くなったとも。
 そんな高校生たちが将来を見据え、自分達の作る社会について考え始めています。
 今までは大人に反発するだけだった人も、自分達の未来と向き合い始めているのです。
 その流れから、魅力的な町造りバトルも高校生からの提案によって始まるのですよ。
 バトルの結果が見えるまでに随分時間の掛かりそうな企画ですが、明日を作って行くのは自分達なのだと檄を飛ばして下さった方がおられましてね。」
「その人は影響力を持っていると?」
「はい、人柄も容姿も恰好良いリーダーで男女問わず憧れてる人が多い方なのです。」
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