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バトル-294 [高校生バトル-30]

「詩織、商業高校プレゼンバトル、一つ目の合格チームは直ぐに製造販売体制を整えられるのか?」
「勿論です、三郎兄さま、あのチームは合否に関わらず地域の活性化を目指し、商品販売を進めるつもりで取り組んで来ましたので、チームにとってはそれが早くなっただけなのです。
 チームの地元、その新しい名物として売り出すパッケージと、通販向けパッケージ、遠江王国土産としてのパッケージで本格製造が始まり、遠江王国へは来週にも入荷の予定。
 土産物店に置いて貰う話は、すでに十七店舗が了承して下さっていますので、入荷次第、YouTubeにPR動画をアップします。
 もっともプレゼンの様子をそのままPR動画として公開したのを受け、通販での注文が結構来ていますので、製造能力が追いつかなくなるかも知れません。」
「そこの増強は?」
「プレゼンチームから運営チームとなった人達が、事前に交渉していた工場を動かし始めていまして、チームの目標に『自分達の手で地元に就職先を増やす』と掲げていたのを実現させようとの強い想いが伝わって来ます。」
「そうか、何としても成功させないとな。」
「はい、日本での売り上げを見ながら輸出も視野に入れ、アルトバルなどに送れば、日本とは違った食べ方の提案が出て来るかも知れません。」
「そのままでも美味しいが、アレンジのし易さも売り、よく考えられたお菓子だよな。」
「昔ながらのお菓子に大きく手を加えた発想も素敵なのですが、昔ながらのお菓子をベースにしているので増産体制を強化して行くのは比較的楽だそうです。」
「それでも、設備投資は必要だろ?」
「はい、でも大した額にはなりません、新しく工場を建設する訳では有りませんので。」
「株式会社SHIORIとしての負担は少ないのかな。」
「そうですね、チームの皆さんが安心して下さるだけの初期投資をしますが、その額を多めにしても短期間で回収出来そう、それなりの商品ならばそれなりの宣伝で結果が出せそうな気がしていまして。」
「ただ、これからプレゼンバトルで合格しそうなチームが一つ目のチーム同様に行くとは限らないだろ。」
「はい、それでも五番目の合格に成りそうなチームぐらいまでは分析もしっかり出来てると思いますで大丈夫かと。」
「それ以降のチームは難しそうなのか?」
「学校間のレベル差は思っていたより大きいと感じています、生徒の意識に大きな隔たりが有りまして。」
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