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バトル-283 [高校生バトル-29]

「三郎、新会社設立に向けての話は進んでいるのか?」
「うん、もっと時間が掛かると思ってたのだけど、新たに参加してくれた大学生や高校生から皆が納得出来る案が出されて組織の構築が進んでるよ、父さんの力を借りなくてもね。」
「それは少し残念だな、で、どんな組織になって行くのだ?」
「日本のメンバーと王女が集めたメンバーは新会社を通して経験しながら学ぶことに重点を置くことになり給料は考えない、実際に体を動かして働いて貰う時はバイト代を支払うことも考えたのだけど、アルバイト禁止の高校も有るでしょ、だから原則ボランティアとするのだけど、経済的に恵まれていない子は日本でも正社員として雇うことを想定してる、現時点での対象者はいなのだけどね。」
「メインは海外でも国内の貧困層にも目を向けて行くのだな。」
「それが自然な流れでしょ。
 組織的にはチーム詩織が社長業務を担当、その為に商業高校の生徒や大学生からもチーム詩織に専門知識担当として参加して貰うことになってね。
 その人達は対外的なバーチャル詩織としての活動はせずにバーチャル詩織の知識を司る脳みそとして、経理チームなどの作業をチーム詩織メンバーが理解する手助けをしてくれる。
 バックに学校の先生がいるから安心しでしょ。」
「商業高校としては生徒の実力を高められると言うメリットが有るのかな。」
「うん、大学生と共に経理チームや総務チーム、状況によって立ち上がるかも知れない販売チームにも参加して貰うからね、営利目的のリアルな会社での経験は将来就職した時にきっと役立つと思うんだ。」
「今はそれらのチームに人員を割り振っている段階なのか?」
「割り振りながら我々の方針を学んで貰っている最中、我が社のデータはオープンにしてるから…、協力を申し出てくれた商業高校はこのデータを学習に利用してくれてたとか、先生方も企業の有り方について考えさせられているそうでね。」
「だろうな、営利企業で有りながら社会福祉に取り組み、起業時には市営企業をイメージしてたなんて会社、他には無いからな。」
「そして、この組織は英語をメイン言語とする。」
「英語メインは中学生とってきつくないのか?」
「大変だとは思うよ、でもアルトバル支社の少年社員達が短期間で英会話力を向上させたことは皆が知ってる、どれだけ学校で学習しても、使わない使えない英語では意味が無いとチーム詩織メンバーたちも理解してるよ。
 そもそもリアル詩織の代わりに海外の人達とのやり取りをすると言う前提で集まった子達だからね。」
「そうだったな、それでも起業までは意識してなかったのではないか?」
「チーム詩織内でも会社の活動に関わって行くかどうかは本人次第なんだ、リアル詩織なら自分の良く分からないことに対して軽はずみな発言をしないと理解してる子達だから、自分の役割を考えて行動してくれると思うよ。」
「バーチャル詩織の一部として、自分の受け持ちが有ると言うことか…。」
「そこの感覚に問題がないから、詩織の分身として一つの人格が成立しているのさ。
 分身のキャラクターが完成したら更に面白くなるだろうな。」
「声の問題が有ると聞いていたが、どうなった?」
「詩織と似た感じの声では有るけど、少しアニメっぽい声の子が三人、バーチャル詩織はリアル詩織とは違う人格の方が面白いとなってね、声の担当も楽しい話、真面目な話と言う状況によって分担して行くことになったよ。
 今後は会社組織などに関する学習動画もYouTubeにアップして行くから作成本数が増えて行くけど、詩織は勿論、声を担当する子達の負担にならない様にもして行かないと駄目でしょ。」
「ああ、あくまでも学校の課外活動的な位置づけでないとないとな。
 国内組織の構築に現時点で問題は無さそうだが、王女さまのグループやアルトバルを含めた組織はどうなんだ?」
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