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バトル-282 [高校生バトル-29]

「新会社は王女の意向で名称を『SHIORI』に、今までうちが行って来た業務を少しずつ移行し社員のトレーニングを行いながら会社としての収益を高めて行くことを想定してる。
 我が社がバックアップするだけでなく、遠江大学や詩織のことが大好きな人達が支えてくれるから、若者に安定した雇用の場を創設し発展させて行くと言う目標に向かって安心して進んで行けると思うよ。」
「それなら中高生に大人達の嫌な面を見せることにはならないのね。」
「それはどうかな、温室育ちにしてしまうのは良くないだろ、時には失敗しても良いと思うんだ。
 うちの会社が市営企業を目指して挫折した様にね、そのことをマイナスにしない様、社員が頑張ってくれて今が有るだろ。
 彼女達自身、成長過程に於けるトレーニングの一環では有っても、守られ過ぎるべきでは無いと考えていてね。」
「社会的な責任も考えてるとか?」
「勿論さ、無責任な子じゃないからね、まあ、何か有ったら全力でフォローするので思い切った会社を経営をして欲しいと話しては有るけど、チーム詩織メンバーも含め自分達の力で会社を軌道に乗せて行きたいと、社会の一員として自分達の力を発揮して行きたいと彼女達が思うのはこれまでの流れを考えたら自然なことだと思うよ。」
「そうね、中高生で有っても学習能力の有る子達だから無理ではないのかな、会社運営に関する学習はどうなの?」
「昨日この話を知った県外の商業高校から協力させて欲しいとの申し出があったそうだよ、詩織達は多くの人を巻き込んで行きたいと考えてるから、それを受け入れて経理とかを担当して貰えたらと話してた。」
「高校生の実習にするのね、多国籍の人が関係する事業で英語主体の運営になって行くのでしょ、その辺りは大丈夫なのかしら?」
「調べてみたら商業高校の中でもかなりハイレベルな高校で、大丈夫だと思う。
 何より就職後を想定した取り組みもしっかり行っている高校でね。」
「そっか、商業高校のことは今まであまり考えて来なかったけど、大学入試を目的とした学校とは違うのね。」
「進学する生徒も少なからずいるみたいだけど、高校で学んだことが大学を卒業しての就職後にも活かされるではないかな。」
「少し後押しすれば、大学生の参加も増えそうだけどどうする?」
「給料を払うことにならない研究や学習の一環としてなら歓迎じゃないかな。
 給料は貧困層出身の子達に手厚く支払って行きたいでしょ。
 日本でこの事業に関係して行く人達は、国際的な企業運営を体験することで自身のスキルアップを図るとか考えて貰いたいかな。」
「そうね、大学生でも英語を使う仕事に憧れてる人が少なからずいるのだから、一つの経験としてボランティアでの参加を勧めてみようか、詩織とも相談してみるね。」
「うん、流石に大学生に指示を出して行くのは詩織にとって負担だろうから、その辺りの配慮は考えて上げてよ。」
「ええ、チーム詩織を見守る形で観察してるグループにも協力して貰い組織をきっちり構築、教育活動しながら利益の出せる会社として成功させたいものね。」
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