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バトル-278 [高校生バトル-28]

「新会社の中心は詩織か王女と言う流れだろ、詩織個人としてはどうなんだ?」
「多国籍で活動して行くのなら第三者的存在の私がシンボルになるのはベストだと思っています。
 でも、実質的にはチームで、チーム詩織の様な組織が複数作られ、それらが意見交わし最終判断を王女さまか私が行う、と言う形を考えています。
 王女さまと私の考えに違いが有ればそれを早めに擦り合わせて置きたいと言うのが王女さまの希望で有り私達の希望でも有ります。」
「やはり価値観の差は有るのか?」
「勿論有ります、宗教的な問題も有りますし生活環境も違いますので、でもそれらを踏まえた上で…。
 正直、今のチーム詩織では力不足な気がしていますが、私達は成長段階です、この取り組みを通して全く違う価値観と接して行くことはチームメンバーにとってプラスになると思っています。」
「そうだな、一般の中高生には経験出来ない事だと思う、会社のことを考えて行く脳みそ役を希望する人は集まってるのか?」
「はい、王女さまのチームにも担当者が出来て情報交換システムの再構築を進めています。
 今までのやり取りを整理し、それを新たなメンバーが参考に出来る様にして下さる部署も出来ました。
 データバンクをチーム詩織の脳に加えて行くそうです。」
 全部の脳みそが共有するデータバンクと、部署独自のデータバンクを脳みそ達が有機的に運用出来る様になったら面白いと思いませんか?」
「そうだな、会社組織でも行っているのだろうが、一つのバーチャル人格の一部としてチームメンバーが取り組みそれに成功したら天才的な人格が生み出される可能性が見える、それと同時に異常な人格を持つ可能性が有るとしても、組織と言う存在を考えて行く上で…、そうだな第三者的にその活動を観察し研究して行くと言う部門はどうだ?」
「それも意識しています、個人の思考では独りよがりになる可能性が有りますので、第三者的視点は、個々の脳みそメンバーに対するアドバイスを含め必要ですので。」
「具体的には?」
「まずは義兄弟姉妹の皆さんに相談し始めた所です、データバンクに関しては一郎兄さまからの提案で、そのままチーム詩織と新会社向けのデータバンク構築に関する作業指示を出して下さいました。
 メンバーに対するアドバイスは、過度にならない様バランスを考えながら、まずはログの確認を行うチームが大学生中心に、春子姉さまの指示で立ち上がっていますが、彼らはその分析結果を卒論のデータとして利用して行くそうです。」
「コンピュータを活用しながら、ネットワークを構築し多くの脳みそを繋いで行く、そこにAI技術を応用して行けたら最高の頭脳が誕生しそうだね。」
「ベストな判断が出来るとは言い切れませんが、それは人間的有り悪くはないと考えています。」
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