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バトル-276 [高校生バトル-28]

「みんな入社してから取り組み始めたにしては英会話が出来てたね。」
「ああ、支社内では英語しか使わないと決めて取り組んでるそうだから始めのうちは大変だったと思うよ、それでも英会話の力が給料アップに直接関係するから必死だとか、休憩時間に読み書きの練習をしてる子も多いそうだよ。」
「給料はアップしてるの?」
「スタート時は少し抑え気味にして有ったからな、日本人社員とのコミュニケーションが取り易くなった子は仕事の理解も早くなる、ほとんどの子が毎月少しずつ昇給してるそうだよ。
 今後は目標のレベルが上がり難しくなって行くが、家族を養うぐらいの気持ちで働いてる子達だからね。」
「生活改善はどう?」
「抑え気味の給料でも前の仕事よりは良いし、チーム妹からの支援物資が有るだろ。」
「支援物資として必要のない物が送られて無ければ良いのだけど。」
「そこは贈って欲しい物、贈ることの出来る物の調整を担当者がしながらボランティアと相談してるから大丈夫だろう、贈り主にとっては不用品でもこちらでは役に立っているのさ。
 物によっては販売をしながらね。」
「そっか、これからも若い社員の人数を増やして行けそうなのかしら?」
「果物の輸出や観光客向けに日本から輸入した物の販売と並行して、ホテルが完成したらその従業員も必要になるだろ、ハイティーンの子達なら問題なく接客のポイントを覚えられると思うから、まだまだ増やして行くよ、農業公園プロジェクトへ派遣してもここが安泰な様にね。
 毎日決まった作業の方が良い子と日々違う作業をしたい子、それぞれの希望に合わせ仕事に対して不満を持ちにくい様に工夫もしていて好評だと聞いてるからな。」
「アルトバル支社の拡大は続いて行くのね、利益はどう?」
「概ね計画通りだったが、今回の旅行に伴いグッズの売り上げが一気に伸び、安心して事業拡大を続けられそうだ。」
「事業拡大が進めば生活状態が改善される人が増え、その人達の消費行動が経済の活性化に繋がるのね。」
「その予定だが、実際にどうなって行くのかは今後の様子を見てみないとな。
 社員が増えたとは言え、まだまだ少ないだろ。」
「そうね、生活に困ってる人全員を雇うことが出来れば良いのだろうけど、流石に無理でしょ。」
「まあな、それでも社会経済を好転させる所までは拡大して行きたいかな。」
「アルトバル支社が大企業に?」
「目標はね、グッズ販売で得られた資金を元に、観光と農産物輸出に成功すれば全く不可能なことでも無いと考えてる、ここでの利益をここに還元し続けていればだけど。」
「そうね、利益を還元しなかったら、この国の人に信用して貰えないものね。」
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