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バトル-268 [高校生バトル-27]

「詩織は王女ともメールのやり取りを始めたのか?」
「はい、王女さまもチームを組んでチーム詩織との交流に参加して下さっていますので。
 チーム詩織メンバーには私で無くても答えられる内容、特に遠江王国に関する質問には極力対応してくれる様にお願いしました。」
「それなら詩織の負担が少なくて済むのかな、チーム詩織はアルトバルの連中とはどう、上手くやれているのか?」
「はい、やり取りのチェックは必ずしていますが全然問題ないです。
 今は互いの国について質問をし合い、それに答えると言う程度ですので。」
「アルトバルの連中に、この眼下に見えてる王国と交流を進めて行くことはどの程度伝えたの?」
「彼らがこの国に対してどんな感情を抱いているのか掴めていませんので、まだ少しです。
 これから、チーム詩織が両国関係者と交流を深めて行く過程で色々見えて来ると思いますが、その過程でチーム詩織の真価が問われるのかも知れません。」
「そうか、チーム詩織メンバーなら全く異なる二か国の橋渡し役をと考えそうだが、仲良くさせるだけでなくライバル心を引き出すのも有りだな。」
「ライバル心はすでに芽生え始めていると感じています。
 アルトバルの人達で遠江大学に研究室を開設する話は、この王国に到着し高校生と交流した話を伝えてから一気に進み始めましたので。」
「はは、のんびりやってたら抜かされかねないと気付いたのかな。」
「だと思います、集中して動けば大した時間の掛からない作業でものんびり進めていました。
 王女さまが会社の取締役に就任となったら、更なる刺激となるでしょう。
 ただ、地理的なことも有り両国は仲が良くも悪くもなく、これまで互いに意識して来なかったようにも感じています。
 私達が対応を間違わなければ、三か国での友好関係を築くことは難しくないと思います。」
「だよな、国王陛下はアルトバルのことも把握しておられたし、アルトバルにとって豊かな国との絆を深めて行くことはプラスにしかならないだろう。
 さてこれから向かう国はどうなのかな?」
「ここの皆さん、隣国との二国間に経済格差は有るものの揉め事は無いと話しておられました、治安もそこそこ良いのだとか。」
「その経済格差を隣国の人達がどう捉えているかだな。」
「ですね、重労働は隣国からの労働力頼りだとか、きつい仕事でも自国で働くより実入りが良いと言う事で両者の間に問題はないと聞きました。
 でも重労働をしてる人達が、それを快く思ってるとは限らないと思います。」
「だよな、それなりにバランスが取れているとしても。
 まあ、隣国で会うのは経済界の人が中心、踏み込んだ話や調査はスタッフ任せにして、我々はメインのステージに集中だな。」
「はい、ステージはなんとしても成功させないとですね。」
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