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バトル-267 [高校生バトル-27]

「雅、遠江大学の研究所は建設が進んでいて、そこを目に見える形のキャンパス第一号にする予定だったのだけどね。」
「それは知ってた、遠江王国の再開発に関わってる自動車会社の研究所に大学の事務施設をくっつけた形なのでしょ、予定が変更されるの?」
「うん、第一号キャンパスでは無くなる方向でね。」
「他に建設中のキャンパスって聞いてないのだけど。」
「農業公園そのものを大学のキャンパスにしたいと言う話が進んでいるんだ、公園管理施設の一室を遠江大学のリアル研究室とし、職業訓練としての農業実習を研究と合わせて充実させて行こうとしていてね。」
「社員向けの研修を変えて行くと言うことなの?」
「ああ、充実させ拡大して行く、遠江大学付属職業訓練校の立ち上げに向けての準備段階としてね。
 職業訓練校としてネット上でも展開して行くが、実際の田畑は必要だろ。」
「それでキャンパスと名付けるのね、遠江王国 国立遠江大学 農業公園キャンパスになるのかしら。」
「そんなとこに落ち着くと思う、森も含めた広大な敷地をキャンパスとすることになるだろう、まあ、実際は名付けるだけなのだけどね。
 その勢いで漁港の辺りもキャンパスに、そして研究所が完成したら近隣のスポーツ施設とまとめてキャンパスにして行く。」
「キャンパスだらけになるのね、名前だけだとしても。」
「職業訓練校には地元の工場も協力してくれることになってるから、一部の工場にもキャンパスの名を与えて行く話が出てるからな。」
「大学のキャンパスってそんなものなの?」
「日本の大学でも大小色んなキャンパスが有るからね、実験研究都市国家、遠江王国と呼ばれるのも良いだろ?」
「ふふ、ちょっと良いかも。」
「そしてアルトバルで現地の気候に有う野菜や果物の研究をしてるエリアも観光客向けの公園として整備しながら遠江大学 アルトバルキャンパスにする方向でね。」
「そっか、関連する研究施設では遠江大学関係者が研究をしているのだから、看板を付けるだけで大学のキャンパスになるのね。」
「そんなとこだ、まあ、大学のメインはネット上に有り続けるのだけど。
 雅もそろそろ遠江大学で社会学の基礎とかに触れてみるか?」
「社会学か…、少しだけどんな学問なのか聞いたことは有るけど…。」
「まあ、研究対象が多岐に渡るから、その一端に触れてみると言った方が良いのかもしれない。
 アルトバルの若者たちはこのエリアに関する研究室を立ち上げる準備をしているし、ここのお姫様がうちの取締役になると言う話が決まったら、この国の若者達にも遠江大学に参加して貰うことになって行くと思うんだ。」
「そっか、私でも彼らの手助けが出来るかも知れないのね。
 でも内容が難しいと私では…。」
「その心配はいらない、優秀な中学生が大学レベルの学問と向き合える環境、と言うのを研究テーマにしたいと打診が有ってね、遠江大学は自分のレベルに合わせた研究が基本だから中高生でも問題ない。
 新たに中高生が参加し易い研究室を模索して行きたいと言う話の延長なんだ。」
「そうね、たまに小学生の頃から一つのことを研究し続けて来たと言う話が耳に入って来るぐらいだから、人数は多くなくても研究をしたい人はいそうね、その人たちの為に研究環境を充実させることが出来たら遠江大学の存在意義が更に高まるわね。」
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