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バトル-264 [高校生バトル-27]

「昨夜の晩餐会、詩織は国王と随分長く話してたがどんなことを?」
「周辺諸国の貧困対策についてです、話の始めに私が目標としてることが有ったら応援すると話して下さいましたので。」
「もしかして資金援助をお願い出来るとか?」
「はい、条件付きですが。」
「無理な条件は出されてないだろうな?」
「無理とまでは行きませんが色々と、国王さまは私の外見だけでなくチーム妹での活動にも興味を持って下さいましたので。
 ご自身は他国の内政に口を出すことが出来ないのですが、私達が動くのならその後ろ盾となり支えることは可能だそうです。
 まずは自然豊かなアルトバルと綺麗な建物が立ち並ぶこの国をセットにして観光客を呼び込み経済活動を活発化させる、その切っ掛けとして高級ホテルを建設し…、まあ、その…、ホテル名を『SHIORI』にしたいと。」
「はは、我々と似た様なことを考えておられるのだな。」
「はい、お兄さまの会社が支社を展開して行くのなら協力して下さるそうで、私達の出国前にお兄さまとゆっくり話したいとおっしゃられていました。
 お兄さまは女性陣に取り囲まれていましたので、遠慮なされたみたいです。」
「国王陛下とは挨拶だけになってしまったからな、他の予定をキャンセルしてでも…、スタッフに打診して貰うよ。」
「私から連絡しても構いませんが。」
「連絡先を交換したのか?」
「はい、チーム詩織のことも理解して下さいました、すでに高校生の娘さんから聞いていらしたそうで。」
「急遽組まれた高校生との交流会は詩織と話してみたいと言う姫様の意向だと聞いていたが、断らなくて正解だったのかな。」
「王女さまは聡明な方、この国だけでなくこのエリアの安定を考えておられました。
 YouTubeを活用して情報発信したいとも話しておられまして、今後の交流を通してコラボを実現させたいのですが、まずはチャンネルを開設して頂く所からです。」
「うちの撮影スタッフが手伝えば簡単なことだな、一部のスタッフに残って貰おうか。
 姫様はお綺麗な方だから人選で揉めるかも知れないが。」
「そうですね、三人ぐらい残して行っても余裕は有りそうです、前の国では撮影が思うように出来なく、この国へ早めに来てるチームも有りますので、揉めるようならくじが良いでしょう。」
「国王とも相談して…、やはり詩織から直接連絡を入れた方が話が早いかな。」
「ですね、まずはスタッフと相談してみます。」
「頼むよ、それで国王とお話させて頂くに当たって知っておいた方が良い情報は有るのかな?」
「はい、このエリアを改革して行く構想としまして…。」
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