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バトル-263 [高校生バトル-27]

「雅、当初の予定にはなかった、ここの高校生との交流、どうだった?」
「この国は立憲君主制だけど国王の力が強いでしょ、その辺りのことをどう思ってるかを聞いてみたら皆さん自分の考えを持っていて、共和制との比較をしながらその長所短所を話してくれたのが印象的だったわ。
 能力の高い人が国王で有れば人気投票で選ばれた大統領や総理大臣より安定した政治を行う事が出来るそうで、今の国王は信頼されてるみたい。
 国のエリートとして国の為に自分達が何をなすべきかも話してくれたけど、詩織の前で恰好良い所を見せたかったのかな。」
「真面目な話ばかりだったのか?」
「知り合ったばかりだからね、でも、チーム詩織の話をしたら面白そうだから詩織本人とでなくても交流したいと言ってくれ、英語に慣れていない中学生がメインだと言う事を理解した上で、彼らも個人より何人かでチームを組んだ方が良いだろうと。
 そこから複数の男女によるバーチャル人格の創造と言う方向になってさ、男性の考えと女性の考えを融合させた人格形成って面白くない?」
「そうだな、チーム詩織は女子の集団によるバーチャル人格形成、女子の価値観が強く反映されてるのだろうが男女でとなると、どうなるのだろうな?」
「二重人格になってしまう可能性は指摘しておいたけど、それはそれで面白いでしょ。」
「充分あり得る、チーム詩織にだって、その可能性は有るのだろ?」
「一応気まぐれな女の子にしないとか、多重人格者にしない様、詩織が考えそうなことを尊重して行くことにはなってるけど、詩織のまんまじゃ面白くないのよね。」
「はは、雅が面白くして行きそうだな。」
「まあね、私からはミスをしようって提案してるの、詩織は慎重だからあまりミスらないから代わりにバーチャル詩織としてミスして上げるのも良いでしょ。
 そうしておいた方が大胆になれるからと詩織も賛成してくれたの。」
「そうだな、失敗を恐れて縮こまっていてはな。」
「ねえ、これから展開して行く店の名前は『SHIORI』になるのでしょ、お兄さまはリアル詩織とバーチャル詩織、どっちをイメージしてるの?」
「そこまでは考えてなかった、スタッフからの提案で悪くないと思ったのだが、チーム詩織に手伝って貰うことは想定していないし、詩織をイメージキャラクターにしたお店と言う感じになるのかな。」
「そっか、『SHIORI』と言う店名でも詩織が何かをする訳では無いのね。」
「詩織のポスターは店内に貼られるだろうがな。
 でも未だに、詩織と雅の人気の差が理解出来ないよ。」
「そうなの?
 私は大人気女優の写真を見せて貰って納得したわ。」
「似てるのか?」
「似てると言うか彼女に若さを加え美しさを加味したのが詩織なのよ。」
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