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バトル-259 [高校生バトル-26]

「お兄さま、この国はアルトバルと文化的に近いのですね。」
「地理的に近いし植民地時代の宗主国が同じだからな、でも国の規模は随分違うだろ。」
「ここにも支社を設立するのですか?」
「うん、アルトバルとの相乗効果を考えたら外せないと思ってる、政府の遠江王国に対する関心度は低いが住民には詩織のファンが多いからな。」
「なんかビックリです、ミュージカルに出させて頂いたのは楽しそうだと思ったからで、自分にファンが出来るとは意識していませんでした、それが…。」
「このエリアで美少女コンテストを開いたら、詩織は間違いなくグランプリだと聞いたよ。」
「遠江王国でも容姿を褒められることは有りましたが…、でも人としての部分を見て頂ける様になりたいです。」
「人気度がどんどん上がってるのは容姿だけでなく、ミュージカルやチーム妹さくらチャンネルでも活躍してるからさ。
 詩織のことをもっと知りたくなり日本語チャンネルを字幕頼りに見まくってる人が少なからずいるみたいでね。
 プリンセス詩織のおかげで我が社の売り上げは右肩上がりなんだ。」
「お兄さまの会社に貢献出来ているのなら嬉しいですが、私はプリンセスと言う訳でもないのに…。」
「義兄弟姉妹と言う発想や王家が雅達を養子にした経緯も知られている。
 詩織は王家の義妹なのだからプリンセスで問題ない、歓迎してくれた人たちの熱狂ぶりは見ただろ。」
「自分に大勢のファンがいると言うことには戸惑しか有りません、嬉しい様な恥ずかしい様な…。」
「すっかり我々のシンボル、広告塔となってるがこのままで構わないか?」
「お兄さまのお役に立てているのでしたら…。」
「極力、詩織の負担にならない様にと指示してるし、プリンセスのイメージを高めて行く為にも詩織に合わない演出がなされることは無いと思う。
 今は超絶美少女としての人気だが、今後は詩織の知的な部分を全面的に出して行く、チーム詩織も今後の展開次第では表に出して良いと考えているのだがどうかな?」
「そうですね、チーム詩織は私の姿をした別人格、私でない人達が創り上げた別人格として独り歩きしてくれたら面白いと思っています。
 う~ん、演じると言う作業をチームで出来たら…、映像には私しか映らないとしても文章や話す内容の文案でしたらチームで。
 ただ写真や映像を見て私のファンになって下さった方にとって、私は虚像なのでしょうね…。」
「虚像だとしても大切な存在で有ることは間違いないだろう、詩織関連グッズが売れまくってるのだからな。」
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