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バトル-254 [高校生バトル-26]

「雅はここの子達とお菓子造りをして、どうだった?」
「思ってたより盛り上がって楽しかったのだけど、慣れない器具で火力調節が難しくてね、それなりに美味しかったけど、商品として完成させるのはサポートしてくれたスタッフに委ねることにしたの。」
「ここのエリート階級と最下層の間でトラブルは起きなかったのか?」
「事前に詩織が中心となって身分差別の問題を話し合っておいたから、私達の前では発言に気を付けてたみたい、社員になった子達とのコミュニケーションも普通に手伝ってくれたわ。
 みんなで作業したのが良かったみたいで、失敗して大笑いしたり、試食を楽しんだり。
 社員になった子達は真面目に話してくれ、問題点はスタッフに伝えておいたわよ。
 結構欲張りで英語も日本語も話せる様になりたいと言ってたの。」
「そうか…、まあ、スタッフとやりとりするぐらいなら、両方に取り組める環境を整えておいても良いのかな。」
「彼らの能力は掴めてる?
 言葉の問題も有って良く分からなかったのだけど。」
「能力についてスタッフからは三者三様だと聞いてるが、自分達の生活を良くしたいと言う意欲の強い子達で、それが雇用に繋がったと聞いてる。」
「だから真剣だったのね。」
「自分の力で弟や妹を中学に通わせたいと考えてる子もいるそうだよ。」
「そう言う環境なのか…、でも中学に通わせるより職業訓練校を立ち上げて実践的なトレーニングをした方が効率的だと思うけど。」
「かもな、その辺りの所は今後の検討課題だが…。」
「農作業を手伝いながら、英語や接客を学んだりとか、詩織が帰国後も三人と連絡が取れる様にスタッフと相談してたから、チーム詩織でもサポートして行けると思うわよ。
 まずは彼らの英語力アップが前提になるけどね。」
「それにはパソコンを使い易い環境にしないと…。
 でも、それを整えられたら彼らの語学力が一気に向上する可能性は有るよな。」
「勿論よ、チームとは言え詩織とコミュニケーションを取り続けられるのだから、必死になって学習に取り組むと思うわ。」
「そんな感じだったのか?」
「ここで詩織の容姿は超絶美少女と感じられてるみたい、ぼ~っと見とれてる男子がいたりしてね、更に頼れるお姉さん、年上の男子でもそんな感じで接してたのよ。」
「へ~、雅はどうなんだ?」
「まあ、適度に姫らしくしてて、面倒なことはせずに詩織のサポートをして来たから、私が何となく考えてた位置に落ち着いたかな。」
「対人関係は自分好みに構築出来たと言うことか?」
「うん、マイペース、マイペース。」
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