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バトル-251 [高校生バトル-26]

「お兄さま、昨日会った私と同い年の人はお兄さまの会社で雇うのですか?」
「今、法的なこととか調べて貰ってるけど、今日の夕方スタッフが会いに行くことになってる、通訳では無くここで雇った社員を連れてね。」
「社員の方が通訳より信頼出来るとか?」
「ああ、これまでの研修や実際に仕事を手伝って貰って一番信頼出来そうな人に頼むと話してた。
 もし、雇ったらそのまま指導を担当して貰うことにもなるからな。」
「一番信頼出来そうってことは、まだまだ信頼し切れてないのね。」
「その辺りの助言を色々受けたそうだよ、日本人の感覚で安易に信頼してしまうと裏切られかねないのだとか。
 給料が実力に応じてアップすると言うことは店長候補の給料で証明して有るから大丈夫だとは思うのだけど、日本人同士でさえ思わぬすれ違いが生じたりするだろ。」
「そうね、ここの連中には随分話して理解して貰えたと思ってたことがそれほどでもなかったり…、説明したから納得して貰えたと考えてはダメなのよね。」
「それでも、雅はみんなから尊敬されてると感じたぞ。」
「一応遠江王国のプリンセスですからね、詩織ほど気を使って無いから人気は詩織の方が上なのだけど。」
「へ~、そうなんだ。」
「帰国後、チーム詩織を結成して友達との交流を続けてことは知ってるでしょ、私も直接のやり取りは面倒そうだから、チーム詩織の一員になることにしたの。
 詩織の別人格と言うか、チーム詩織はバーチャル空間に多重人格者の詩織を作り出すみたいな流れになりそうなのだけどね。」
「そんな風に動いてるのか、それがどうなって行くのかは楽しみだな。
 詩織と言う人格を複数の人間で構成すると考えれば良いのだろ?」
「あくまでもネット上のことで実際に会って話す人は詩織オリジナルの人格と向かい合うのだけど、先々起こりかねない弊害や誤解も楽しめたらとね。
 まあ、チーム詩織メンバーは厳選されるだろうから、私がI love youとか書かなければ大きな問題にはならないと思うわ。」
「雅ならやりかねないな。」
「よほど詩織の彼氏として相応しそうな人が現れない限りしないわよ。
 でも、そんな人が現れたとしても、詩織からは絶対行きそうにないでしょ。」
「だからと言って…。」
「どうなるか楽しみなの、あ~、早く詩織に良い人現れないかな。」
「やり過ぎるなよ。」
「大丈夫よ、詩織のことはそれなりに分かってるから。」
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