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バトル-247 [高校生バトル-25]

「父さん、市長が長期間市を離れても問題は起きてないみたいだね。」
「ああ、副市長や市の幹部がしっかりやってくれてる。
 ネット環境に問題が無かったから市長室がアルトバルに移動しただけのことで、思っていた以上に仕事はスムーズだよ。
 台風が接近した時は緊張したが何事も無かったからな。
 市長の長期海外滞在について批判も有るが、普通に働いてると言うことはテレビ局の取材で理解して貰えただろう。」
「思ってたより日本からの取材が多かったね。」
「それは批判のおかげかもな、理由は兎も角我々の活動を伝えてくれるのは有難いことだよ。
 三郎も観光客を呼び込みたいのだろ。」
「うん、今は遠江王国関連行事の影響も有って宿泊施設は満室だけど、この先は分からないし、我が社でも一般観光客が利用し易い価格帯のホテルを建てて運営して行くからね。」
「建設費は銀行からの借入になるのか?」
「大きなホテルではなく小規模でスタートするからその必要は無いと思う。」
「小規模だと効率的にどうなんだ?」
「単にお金儲けだけが目的なら非効率かも知れないけど、ここで従業員を雇い入れ研修をしながらと考えてるからね。
 従業員の質を向上させつつ観光客の呼び込みを進め、問題が無ければ増築して行くことを前提に設計して貰ってる。」
「観光客が増えれば良いが、そう言えば雅達は今後のYouTube展開を成功させ、ここに遠江王家物語の聖地を作り出すと言ってたな。」
「あっ、僕に内緒にしてたのはそれだったのか。」
「はは、三郎と一緒に出掛ける機会が少なくて残念そうだったぞ。」
「まあ、大きなイベントが終わったからこれからはね、彼女の友人達と会わなくてはいけないし、どこを聖地にして行くのかも教えて貰わないね。
 ストーリーはどうするのかな?」
「ストーリーを考えて貰う為の参考映像と言う意味合いも有るそうだ、ストーリーが完成したらそのまま使える映像とも考えて撮影しておくそうだが。」
「人物は後で合成するか…、編集で何とでもなるかな、多くの登録者を裏切らない作品に出来れば良いのだけど。」
「登録者が増えて、グッズの売り上げはどうなんだ?」
「順調に伸びてるよ、遠江王国とアルトバル国、国交樹立記念グッズもね、記念グッズを発売出来るイベントは今後も開いて行きたいよ。」
「利益を出し易いのか?」
「うん、お金に余裕の有る人達は記念ならと必要のないものでも買ってくれるでしょ、それによって経済が回るからね。
 安く手に入る手作りの民芸品を少しアレンジして高級感を出した記念グッズが結構売れていてね、そのまま貧困層の生活改善に繋げられそうなんだ。」
「なるほど…、物の価値は微妙だからな。」
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