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バトル-246 [高校生バトル-25]

「雅、ぼ~っとして、大丈夫?」
「うん、昨日のステージの余韻と言うか、凄く盛り上がったよね。
 YouTubeチャンネル向けの演奏ではお客さんがいないし、遠江王国で舞台に立った時も盛り上がりはしたけど昨日は熱気が違ったわ。」
「僕らのステージの為に飛行機や船で来てくれた人たちだからな。」
「YouTube中心の活動でも熱心なファンを作れてたのね。」
「そうだな、一本一本の映像を丁寧に作ることで質の高いコンテンツにしているだろ、昨日話した人はテレビを見てるより楽しくて、すっかり遠江王国のファンになり日本語のチャンネルもチェックしてるのだとか、日本語講座チャンネルを開設する予定だと話したら喜んでたよ。」
「日本語講座は様々なシチュエーションで基礎から応用まで、本数が少ない内は物足りないかもだけど講座を通して遠江王国や日本を知って貰おうとスタッフは張り切ってるみたい。
 動画インデックスのホームページは複数の言語で閲覧出来る様に、一郎兄さまのスタッフが動いてくれてるから見易いのが出来ると思うわ。」
「多くの人が関わるとなると、それぞれへの報酬が気になる所だが大丈夫なのかな?」
「運営スタッフがその辺りの契約内容を提示し、利益はアルトバルを中心としたこのエリアの教育を充実させる活動へと言う方向で納得して貰えてるみたい。
 詩織の提案に反対する人はいないのよ。
 元々お金儲けの為に講座動画を作成しようと考えてる人は少ないからね。」
「少ないと言うことは居るのだな。」
「高校生部会にはね、そう言う純粋な気持ちで良い動画を作成してくれるのならプラスになるでしょ。
 欲が先行して内容が伴わない可能性も有るのだけど。」
「結果は数字に表れるからな。
 チーム妹の企画は進んでるのか?」
「うん、メンバーの中には日本語教育を自分の仕事にして行きたいと考えてた人がいて、その人中心に言葉を教えることを学習するチームが立ち上がったの。
 YouTubeコンテンツは評判を見ながら撮り直して行くことを前提に、週一更新でスタートさせることが決まってね、考え過ぎるよりまず始めてみて試行錯誤とことで。」
「そうだな、ニーズに応えながらが一番良いだろう、そのニーズを聞くには完成度が低くても始めてみないとな。」
「そんなことも詩織が中心になって進めているのか?」
「中心と言うより、私と詩織は報告を受けて思ったことを伝えてる、少しだけど実際に日本語を教えてる立場からのアドバイスをね。
 詩織が運営面の実務的なことにまで口を挟むべきでは無いでしょ。」
「そうだな、そこまで考えてるのなら安心だが、バカンスは楽しめてるのか?」
「ええ、毎日が新鮮、大きなイベントが終わったから、帰国までの日々はのんびりとアルトバル国中を案内して貰うつもりよ、撮影チームに同行して貰ってね。」
「観光案内向け?」
「それも有るけど、YouTubeチャンネルを充実させる為の企画も考えてるの。」
「へ~、どんな?」
「それは内緒よ。」
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