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バトル-242 [高校生バトル-25]

「雅、雅達が交流してる人達にも動画に出て貰うのだろ。」
「勿論よ、アルトバルを紹介する動画を制作中ですからね。
 これまで録画して来たものと、これから撮影する台本に沿ったものを編集して日本語チャンネルと英語チャンネルへ、それとは別に本格的な観光案内を制作して、アルトバル国の公式サイトに上げる方向で調整してるの。
 アルトバル国が遠江王国を国として認め国交を結ぶと言う式典に合わせて行われるお祭りで、彼らは民族衣装姿を披露してくれることになってるのよ。」
「雅達も着物姿を披露するのだよな。」
「暑いから撮影は屋内のみ、屋外での撮影は浴衣姿だけど、ここでは水着の上に浴衣と言うパターンを提案してみようかって。
 観光客向けにと考えているのだけど、海辺で浴衣を脱ぎ始めたらちょっとエッチで、お兄さまも嬉しいでしょ。」
「雅達の水着姿は撮影NGだからな。」
「はいはい、見せるのはお兄さまだけにしておきます。
 でも浴衣をリゾートウエアとして流行らせられたら、新しい文化として面白くない?」
「浴衣姿と水着のギャップは確かにな、浴衣は送って貰うのか?」
「ええ、売れ残ってるのを安くまとめ買い、次の船便で届くことになってるの、問題は上手く着て貰えるかだけど何とかなるよね。」
「う~ん、それなりに練習しないと作り帯だとしても上手に着こなせないと思うが…。」
「そこが良いのよ、着るのに少しハードルが有ることが逆にファンを生み出すことになりそうな気がしてさ、ここで着方を覚えたと言うことがリゾート地での思い出にもなるでしょ。」
「そうだな、ただ受け身だけの観光では無く、体験型の観光を企画して行きたいとは考えている。
 初めは下手でも、着方を覚えたらまた着てみたいと思うかもな。
 お土産としての販売も視野に、ここで浴衣を作るか。」
「そうね、日本的な図柄だけでなく大胆に、アルトバルのイメージに合わせたデザインが有って良いかも、ここのデザイナーにお願いする?」
「デザイナーの需要はあまり無さそうだから、デザインを本業にしてる人がいるのかさえ微妙だと思う、日本からの観光客も意識しているのだから、まずは日本のデザイナーに発注すれば良いだろう。
 温泉旅館で使われている様な簡単な物も含めてバリエーションを考えてみよう。
 観光地価格で利益率を高めに設定出来るし、日本で売れ残った商品を冬に販売と言うのも可能だ。
 ここで定着させるまでが問題だが。」
「そうね日本人観光客が違和感を覚えるのか親しみを覚えるのか…、まずは浴衣が届いたらここの連中に着せてみて、その反応にもよるのだけど。」
「始めは物珍しさから興味を持っても…、本格的に取り組むのなら一工夫必要だろうな。」
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