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バトル-240 [高校生バトル-24]

「詩織、日本語教育のことに対する反響はどうだ?」
「普段使ってる日本語でも教えるとなると難しいですので、YouTubeチャンネルでの日本語講座を前提としたアイディアコンテストや実際の動画で競い合うと言った形で話が進み始めました。」
「新たなチャンネルを開設?」
「はい、チーム妹で企画を練り始めています、まずは簡単な挨拶から、英語で解説しますが解説が分からない人にも伝わり易い形を検討するそうです。
 それをサンプルにして貰えば良いのですが、講座は一つの形式にこだわる必要が有りません。」
「多くの人が関わってくれそうなのかな?」
「高校生部会が取りまとめてくれることになりチームを組んでくれます。
 良いのが沢山出来そうなら、毎日更新と言わず一日に複数本上げることも意識しているとか。
 日本に住んでいても日本語がままならない人が少なからずいるそうで、そう言った人の為にも必要、日本語教育は私が思っていたより需要が高そうです。」
「言われてみればだな、親に連れられて来日したは良いが言葉が分からず苦労し、その挙句犯罪に、と言う話しを耳にしたことは有ったが、あまり意識してなかったよ、遠江王国にもそんな人がいるのか調べて貰うか?」
「はい、高校生部会遠江王国支部にお願いしておきましょうか?」
「頼むよ、チーム妹からのお願いには熱心に取り組んでくれそうだからな。
 詩織は色々動いてくれているがバカンスは楽しめているのか?」
「ええ、英語を学習目的以外で使う機会は今まであまりなかったことで新鮮です。
 バカンスだからと言って、ぼ~、と過ごしていたくは有りませんので。
 お兄さまこそお忙しそうですが。」
「適度に遊んでるよ、スケジュールを組んでね。
 ここの言語を教えて貰うのだって遊びみたいなものだろ。」
「ですね、語彙が少ないので単語を覚えるのは比較的楽でも、同じ言葉が複数の意味を持つと言うのは少しやっかいですが。」
「慣れるしかないのだろうな。」
「帰国したら使う機会はほとんどないと思うので極められそうに有りません。」
「そうだな…、片言で有っても折角覚え始めたのだから何らかの形で使うことを考えてみようか。」
「社会福祉とかに相当する単語が存在しないみたいでその辺りは日本語か英語に置き換えての会話をするしかなさそうです。
 それでも、日本でなら人のいる所でも雅と大声で内緒話が出来るかも知れません。
 あっ、ここでも難しい話なら日本語に置き換える比率が自然と上がり聞かれても何を話しているのかバレないかもです。」
「なるほど、それなら一つのステップとして、英語に日本語の単語を混ぜながら話すようにしたら話し相手の日本語学習に繋がるのかな。」
「はい、そう期待して日本語を教える時に少し試しています。」
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