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バトル-231 [高校生バトル-24]

「三郎、遠江株式会社アルトバル支社がアルトバル国への支援窓口になるのよね、向こうも遠江王国同様に出来そうなの?」
「どうかな、遠江では立ち上げた当初に市営企業を目指すとアナウンスしてたことも有り、かなり楽をさせて貰っただろ、社会福祉で実績を上げられているから市営化からの方向転換に対して批判されずに済んでるけどね。
 母さん、アルトバル支社が政府と良好な関係を築けたとしても、普通の会社として活動しながら貧困対策に取り組むことになるでしょ、今は本社みたいに他事業からの利益で拡大して行くなんて考えられなくてさ。
 資金は当面YouTubeチャンネル頼り、当分の間は実質的に我々が養うと言う感じになりそうだから雇える人数は限られると思うんだ。」
「遠江農業公園関連事業みたいには行きそうにないのね。」
「遠江では沢山の人達が協力してくれたけど、向こうではそう言ったことに協力してくれそうな人がとても少ないみたい。
 それでも今まで現地の人があまり考えて来なかった、利益率を高く出来る観光客向けの食材を研究して行けば農業や漁業を改革出来そうだと報告に有ったよ。」
「農地の土があまり良くないのよね。」
「うん、その辺りへの初期投資は必要になると思う、今まで農業に関する知識が乏しかったみたいで、教育をしながら農地改良を進めて行くことになりそうだよ。
 漁業は、取り敢えず日本人が好む魚とその調理法を知って貰い観光客を喜ばせる所からかな、ワサビとかは日本からの輸出することになるけど。」
「観光をベースにそれ以外の産業を強化して行くのね。」
「アルトバルには輸出出来る産物が少なくてさ、民芸品や家具を日本向けにアレンジしたものを生産してみることは考えてるけど売れないとダメでしょ、ミュージカルなどでアピールして購買意欲を高める計画は有るのだけど…。」
「利益率を高めに設定出来そうでは有っても、日本向けのアレンジが成功するのかどうかが難しいわね、デザイナー次第かしら。」
「今までの高校生バトルからデザイン関係で関わって来てくれた人達に声を掛けて行くつもりだけど、量の問題も有ってさ、生産量販売量が少なかったら輸送コストが高く付いてしまって、アルトバルだけで荷がまとまらないのなら周辺諸国でも買い付けとかは考えてるものの、うちは実績が無いから、そのリスクが大きいんだ。」
「結局、アルトバル周辺諸国への第三王子歴訪に掛かってると言う事なのね。」
「プレッシャーを掛けないでよ、母さん。」
「あのエリアでも、遠江王国第三王子は認知され始めているのだから、遠慮は要らないと思うわよ。
 少しぐらいの失敗は気にしなくて良いのよ。」
「大きな失敗の可能性も有るのだけど…。」
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