SSブログ

バトル-228 [高校生バトル-23]

「詩織は遠足どうだった?」
「あちこち見学出来て面白かったです、新システムが始まったバスも快適でした。」
「信号待ちは?」
「バスに合わせて随分先の信号が変わるのは感動ものです、でも救急車が通った時はちゃんと赤信号になって、優先順位が有るのですね。」
「緊急車両の中でも順位が有るからな。
 新型車両には乗れた?」
「はい、市役所へ向かう時に、乗り心地が良くて古いバスとは全然違いました、新型車両はこれから増えて行くのですか?」
「ああ、観光客が増えて売り上げが伸びてるし、新システムの導入で利用者が更に増えそうだからな、台数を増やし、バスの更新時期も前倒しして行くそうだよ。
 古い車両はアルトバルで使って貰う話が出ていてね、日本では道路を走っては行けないレベルのバスが普通に走ってるそうで。」
「中古パソコン、中古バスでも喜んで貰えると言うことですか?」
「今の所はね、経済改革を進め向こうのバス会社が自力で新型車両を導入出来る様にして行きたいが、少し時間が掛かりそうなんだ。」
「大変そう、今後は遠江王国が全面的にバックアップして行くことに?」
「いや、全面的ではなくポイントを押さえ最低限の支援で最大限の効果をと考え動いている、周辺諸国との兼ね合いも有ってね。」
「あっ、そうでした、第三王子諸国歴訪の話は進んでいるのですか?」
「決定した国も有れば交渉中の国も、日程調整は夏のバカンス頃になりそうだよ。」
「市役所の見学中に職員の方からも聞かれました、皆さん気になってるのだと思います。」
「詩織のことを知ってる職員か、詩織も有名になって悪いことは出来なくなったな。」
「有名でなくても悪いことなんてしません。」
「はは、まあ、近い内にそう言った情報も…、バカンスまでには流しておくことにするよ。
 詩織はバカンスの計画は立てられた?」
「それが英語でも調べているのですが情報が少なくて、観光に力を入れるのなら情報発信が必要だと思います。」
「うん、そう言う話しは結構耳にしてる、夏休みに宿泊環境を確認しこちらから発信して行かないとだな。」
「私達が泊まるホテルは問題なさそうですが他のホテルは確認が必要なのですか?」
「そうでもないのだが、スタッフから宿泊施設を増やし観光客を誘致して行く案が出されていてね。」
「ホテルを建てるとなると資金が…。」
「建物にはお金を掛けずにサービスで勝負、と言う案で従業員の教育がポイントになるのだけど、海の見える丘に有る家をリフォームすれば富裕層が長期滞在したくなる環境に出来るとか。
 一般向けでは敢えて素朴な家での宿泊を体験して貰うと言う案が出てた、より自然を感じられるそうで。」
「う~ん、少し微妙な気が…、まさかキャンプ生活レベルではないですよね?」
「そこは、都会暮らしの人でも問題ないだけの設備を整えてと、まあ、キャンプレベルから色々なスタイルを用意しても初期費用は大して掛からないのだから次郎兄さんも試してみようと話してたよ。
 都会の生活に疲れた人が素朴な環境で癒される場、と言うコンセプトでね。」
「成程ね、でも、私は素朴な環境よりホテルが良いかな。」
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。