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バトル-226 [高校生バトル-23]

「アルトバルに遠江株式会社の支社を置く話は進んでいるのか?」
「うん、送り込んだ社員は住居を確保し、そこを拠点にして準備を始めてるよ、英語の堪能な現地社員を二人雇い調査活動をしつつ動画の撮影も始めてる、YouTubeを意識した調査報告は整理中でね。」
「調査より調査報告作成の方が大変そうだな。」
「だから現地からは整理されてない状態でこっちに送って貰い本社で整理しているんだ。
 整理出来た分から向こうで確認して貰い修正してから関係者が閲覧出来る状態にすると言う流れ、父さんも少し待ってね。」
「成程、と言う事はネット環境に問題はないのだな。」
「ホテル経営者とか、それなりに富裕層がいるそうで、僕らがバカンスで泊まるホテルでも問題ないみたいだよ。」
「では市長の業務も向こうで行える訳だ。」
「市長が長期休暇とは行かないものね、社員にはネット環境の確認を最優先に動いて貰っていて、近い内に市役所サイドと調整することになると思う、昔みたいに紙とハンコの世界だったら出来なかったことだよ。」
「市長が市役所に行かなくても仕事が出来るとは便利になったものだな。
 遠江大学教育学部の方はどうだ?」
「長期滞在の予定で向こうへ行ってる人の報告が彼のブログに上げられ始めたのだけど、言葉の壁を感じてるみたい、それでも英語を話せる人と知り合いになれたそうで、うちの社員とは違った情報をもたらしてくれそうだよ。」
「違う視点が有るのは良いことだな、次郎が見て来た話も面白かったし。」
「次郎兄さんのはお金儲け中心の視点だったけどね。
 経済、教育の分野は少し見えつつ有るけど…。」
「気掛かりな事でも有るのか?」
「政治はどうなのかな、社会福祉制度とかが全然みたいでしょ、遠江株式会社として関わって行くとしたら日本みたいな法制度が有って欲しい所なのだけど。」
「大統領は国民に敬愛されているがお年寄りだったな…。」
「うちとの関係を画策した人は言いにくそうに、大統領だけど国王の様なものと話してたよね、後継者が世襲になりかねないとか。」
「そう言った問題に対して私達が口を挟むことは出来ないが、彼の考えをもっと聞き出しておくべきだとは思う、三郎になら話してくれそうな気がしたのだがどうだ?」
「うん、話しにくい事情が有るのかも知れないけど少しずつ聞いてみるよ。」
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