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バトル-223 [高校生バトル-23]

「春子姉さん、父さんとの話からそんなことを考えているのだけど。」
「そうね、アルトバルの周辺諸国を三郎が遠江王国第三王子として回れば、各国の思惑が見えてくると思うわ、まずは各国に打診して反応をみましょうか。
 遠江王国のことを単にお遊びの王国と捉えているのかどうか、アルトバル国との情報はそれなりに広まっているとは思うのだけど正確に伝わってるかは疑わしいのよね。」
「うん、人口の多い国がどう出るかが問題だと思う、でも軽くあしらわれたら、それはそれで遠江王国国営遠江株式会社の支社を普通に置くだけで済む様な気はしてる。
 政治的な交渉抜きで勝手に貧困対策を進めながらの事業展開、小さく始めるのなら資金は何とかなるでしょ。」
「大きな国の小さな村から始める支社と言うのは面白いかもね、そのままノンフィクションドラマにするとして…、学生を送り込みたいかな、あの辺りは英語が話せれば何とかなるのでしょ。」
「みたいだね、結果を出せるまでには時間が掛かるだろうけど。
 ただ、ふと思うのは生活が安定したら出生率が上がり平均寿命が延びてと…、人口問題は無視出来ないよね。」
「それは微妙な問題に間違いないな…。
 経済状態が良くなると子どもを育て易くなる半面、子どもの人数が減る傾向に有るとは言え、その過渡期は…。
 自分達の子孫を増やすのは生き物にとって自然なことなのだけど、バランスを崩しかねないと言いたいのでしょ。」
「うん、アルトバルの若者は今でも他国へ働きに出る人が少なくないと聞いただろ。
 簡単に答えを出せる事ではないけど、これからの活動を考えたら避けては通れないことだと思うんだ。」
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