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バトル-219 [高校生バトル-22]

「三郎、アルトバル国はこちらからの援助案を気に入ってくれたみたいでな、お返しに我らが遠江王国を国として承認したいと言ってきたぞ。」
「国として承認か…、次郎兄さん、国際法上はお遊びだとしても話題にはなるだろうね。
 どんな形で発表するのかな?」
「どの国にもネタを欲しがってるマスコミが存在していることは彼らの行動で明らかになっただろ、国連とか国際機関が関係する訳ではないのだから、アルトバル国の発表としてマスコミが報道してくれるだけで良いのさ。
 こちらとしては、国際法上の解釈を説明しつつ、国として認めて貰えて嬉しい、遠江王国とアルトバル国の友好関係を今後強固なものにして行きたい、とでも発表させて貰えば、それだけでまた色々儲けさせて貰えること間違いなしだな。」
「観光客が増えYouTubeちゃんねるの視聴者が増えるものね。
 この機会に両国の友好を記念する様なメダルとかを発売してみる?」
「そうだな…、今の金相場はどうだろう…。」
「金の価値に記念メダルとしての価値をどれぐらい上乗せ出来るかは微妙な気がするよ、それより誰もが手に入れ易くて…、ねえ、アルトバル国の通貨としても使える記念硬貨と言うのは面白くないかな。
 片面をアルトバル国、片面を遠江王国のデザインにして貰って、次のミュージカルでも使いながら話題にすれば…、ついでに記念切手を発行して貰えればアルトバル国の収入を増やせると思うよ。」
「もう考えてるかもだけど、提案しておくよ。
 こっちでも、綺麗な箱に入れ、おまけを付けてもっともらしく販売すれば、それなりに売れるだろう。
 沢山稼いでアルトバル国の貧困対策を進めて行きたいところだからな。」
「こちらの援助で色々整備して行けば経済が回り物価の上昇が考えられる、貧困対策を並行して行わないと、とんでもない不幸を生み出しかねないよね。」
「まあ、現時点で向こうの物価は安いから、三郎のおこづかいで貧困層の全員を養えそうだがな。」
「残念ながら、なんだかんだと使ってるからそこまでは持ってないよ、それに養うと言うより自立して貰うことが必要でしょ。」
「その辺りが難しいよな、まずは教育水準を上げ、職業訓練校の充実かな。
 ただ、入って来る情報だけでは見えない所が有る気がしてさ、一度行って見て来ようと思うんだ。」
「その必要は有るね、一人で?」
「いや、麻衣と一緒に、今まで派遣したスタッフとは違う視点で見て来られたらと思ってる。」
「それは良いね、今まで社の発展に貢献してくれた社員にも慰労も兼ねて行って貰ったら?」
「そうだな、希望を聴いて交代でとか、すでに自費で観光旅行に行った人もいるのだけどね。」
「へ~、仕事でなく観光で行った感想は聞いてるの?」
「彼は遠江王国を代表し、駐アルトバル国大使になりたいと言ってるよ。」
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