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バトル-217 [高校生バトル-22]

「お兄さま、これまで高校生部会として色々なバトルを各地方支部と展開して来ましたが、地域の活性化ではうちの圧勝ですよね。
 ここで勝利宣言をして、相手次第では遠江王国の属国にして行くとかは如何です、我らが王国をシンボルに地方都市が手を取り合って活性化を目指すと言う意味で。」
「それは詩織の考えなのか?」
「ええ、お兄さまの考えを伺ってからみんなに相談しようと思いまして。」
「ふむ、確かに相手次第では有りだな、バトルを戦国時代の戦として我らが遠江国が日本を統一しても良いが…、属国となるとそこに住んでる人達は良い気がしないかも。」
「そうですね、でも地域の活性化などに積極的になれなかった結果なのだから、その悔しさを糧にして頑張って貰うと言う考え方はどうです?」
「うん、高校生部会で考えて貰う様に伝えるが、チーム妹さくらチャンネルでも話題にして良いと思う、関係を持つエリアの活性化に繋がるのなら色々試してみるのは有りだからな。
 美濃国と豊後国にはうちのライバルを目指してる市が有るし、飛騨国には友好関係を望んでる市が有る、さくらチャンネルで呼び掛けたら色々な繋がりを作れるかも知れないぞ。」
「繋がりか…、敢えて県や市町村ではなく飛騨国とかを活用して、お兄さま昔の地名として話して行けば良いのですか?」
「そうだな、令制国もしくは律令国と言い、元は日本の律令制に基づいて設置された日本の地方行政区分なんてことも皆で学習してみてはどうかな、今でも観光案内などで使われたりしてるだろ。」
「都道府県と違うだけでなく歴史的な背景が有ると言うのが良いです、遠江王国に決まった時は良く分かりませんでしたが、遠江と言う国名は正解でしたね。」
「ああ、地方の活性化は故きを温ねる所から始めても良いのだからな。」
「そして新しきを知るのですね、こんな話をチーム妹に振ったら盛り上がりそうです、遠江の歴史を調べてるグループもあるのですよ。」
「その結果は積極的に発表して欲しいね。
 遠江王国としての歴史は浅くても、この地を語る時には静岡と言うより重みが有るからな。」
「メンバーに伝えておきます、お兄さまがそんな風に考えてると知ったら彼女達がどう言う反応を示すのか楽しみで、大学でも通用しそうな論文になりそうだと、グループにアドバイスして下さっている先生は話して下さったのですよ。」
「グループでなら中学生でもってことなのか?」
「先生は国名が遠江王国になったことで進路が歴史研究に変わった中学生がいるかもって。」
「そ、そう言う状況なのか…。」
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