コロナと政治

「ねえ、政治のこともこれまで話題にして来たでしょ、コロナに対する政府の対応についてとかは取り上げないの？」
「今のお話しはコロナの発生してない架空の社会で展開してるからな。
　亜紀は気になってることがあるのか？」
「新型コロナウイルス感染拡大を招いたのは政府の失策のためだと野党が言ってるよね。」
「やはり政府の失政だと思う？」
「Go To トラベル、Go To Eatはどうなのかと思ったわ、医療体制の問題も有るし。」
「では今の野党が政権政党だったらどうだったと思う？
　亜紀が総理大臣だったらと考えても良い。」
「そうね、Go To トラベル、Go To Eatは感染拡大のリスクを考えたらしちゃダメでしょ、やれば感染拡大が予測されたのに医療関係へのバックアップ体制が充実出来て無かった、それをする時間は有った様な気がするのだけど…。
　野党が政権政党だったとしても大差ないかな、期待出来る様な人達ならとっくに政権政党になってるでしょ。
　私が総理大臣だったらか…、まずは医療関係の充実かしら。」
「そうだな、直ぐに医療体制を強化するのは難しいだろうが、せめて保健所の職員を増強するとかは出来たと思うね、それだけの時間が有ったと思うし、失業者が増え始めてるのだから。
　ただ、今回のことで改めて政治の難しさを考えさせられたな。」
「どんなことで？」
「感染拡大を防ぐことと経済活動とのバランスだよ。
　Go To トラベル、Go To Eatは普通に考えたら愚策だけど、観光業や飲食店にとってはどうかな？」
「そっか、確かに難しいか…。」
「Go To トラベル、Go To Eatの様な動きをしなかったら、経済面を考え政府は無策だと捉える人もいるだろう。
　日本はヨーロッパなどに比べ感染者数の少ない状態で推移しているからまだ落ち着いてるが、国によっては感染拡大防止策に対して暴動が起きたりしてるだろ。
　だから政治家にとって正解を出すのは難しい状況だとは思うんだ。
　現政権が、もう少しその辺りの事情も含め国民に対して説明やお願いを上手に出来たら良かったとは思うが、今の野党が政権を握っても大差ないか、もっと悪くするかだろうな。」
「日頃から建設的な意見が聞こえて来ないから期待出来ないのよね。
　私達は、このまま感染拡大が治まって行くことを神様にお祈りするするぐらいしか…。」
「う～ん、国や県には、せめて医療従事者の負担を減らせる施策を考え、実行して欲しいところだが…。」