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バトル-214 [高校生バトル-22]

「三郎、遠江王国第三王子としての露出が増えてるが大丈夫か?」
「うん、回数は多いけど一回当たりの時間は短いからね、あまり長いと有難味が薄れると言うことでスタッフが調整してくれてるんだ。
 お父さんの方はようやく取材が落ち着いて来たみたいだね。」
「ああ、市長としての職務に影響が無い様に調整して貰って来たとは言え暫くの間忙しかったよ、第三王子程ではないがな。」
「その後、日本国政府の動きはどう?」
「観光の為の遠江王国展開に関しては後押ししてくれる方向だが、社会福祉事業関連の特区に関しては長引きそうだ、市営化を目指して来た三郎の会社は、一旦遠江国営企業とし現行法の範囲内でなんとか出来ないか?」
「そうだね、今の所問題は無いから名前を国営にし収益は遠江王国関連事業に充てても良いよね、市の財政は潤って来てるのでしょ。」
「潤って来てるし、三郎の会社が市の負担を減らしてるからな。
 王国が盛り上がれば税収も増える、国営企業が市にとってどれだけ大きな存在なのかを、遠江王国の大いなる挑戦の続編でアピール出来れば、各地方公共団体も公営企業の可能性を考え始めるだろう。」
「そして、日本国が動かざるを得なくなると言う筋書きだね。
 他がもっと頑張ってくれたらうちも動き易くなるのだけどな。」
「国内の動きは弱いが海外での動きが面白くなって来てるだろ、初めに動いた小国がマスコミを上手く利用してくれたことも有って。」
「日本国に国として認められないまま、遠江王国が複数の国に認められ国交を結んで行くことになる可能性が出て来たね。」
「小国の場合、日本国との国交よりメリットが有ると考えたら…、実際真っ先に手を上げた国はすでに経済が上向きになって来てるそうだからな。」
「うちとしても稼げそうだから、それを次の国への投資に回して行けたら面白くなるのだけどね。」
「油断と焦りは禁物だが相手国の利益を優先していればいずれはな、小さな国が手を取り合い、それぞれの社会問題を解決して行けたらと思うよ、小さな国ほど実現の可能性は高いだろ。」
「国と言っても人口がうちの市より少ない国は幾らでも有るからね。
 本当に小さい国なら少しの投資で社会環境を大きく改善出来そうな気がする、国民性が関係するのかも知れないけど。」
「そうだな、第一の友好国は問題なさそうだが。」
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