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バトル-213 [高校生バトル-22]

「遠江王国の地図が出来上がったけど工事中が多いのよね。」
「ビッグプロジェクトで街が生まれ変わろうとしてるからな、とは言っても名称の変更は今まであった施設が遠江王国、国立となったのが中心だろ。」
「大きいのはそうだけど、商店が街並みを考える様になり看板を景観を意識した物に変えるタイミングで店名変更をしてるのよ。
 看板には、優しい王国の小さなパン屋さんとか。」
「そう言えば、あちこちの宣伝に貢献している雅の扱いは店によって随分違うそうだな。」
「違うと言っても、ほとんどが雅ちゃんの子育て奮闘記からの雅ちゃんと言う呼び方か、微笑みの王女もしくはプリンセス雅なのだけどね。」
「少しは優遇して貰ってるのか?」
「適度にね、私だけでなくチーム妹のメンバーもよ。」
「みんなで店へ行ったりしてるの?」
「私達は花の街作戦を担当して、作戦への更なる協力をお願いしにね。」
「皆さん、協力的?」
「うん、王家が今まで行って来た活動の結果、売り上げの伸びてる店が多く、花の街作戦が盛り上がれば更にお客さんが増えると考える人ばかり、だから私達の提案にも積極的に乗ってくれるのよ。」
「良いアイディアは出せてるのかな?」
「数件の商店が集まってる所では植木鉢を地元陶芸家の作品で統一して街のデザインに変化を持たせる方向に、勿論植える花も全体のデザインを考えてね。
 そこから各店舗の外装も個性を出しつつ統一感も出してい行こうと、綺麗に出来たらミュージカルの舞台にしようって春子姉さまも乗り気なの。
 今までの街ってそれぞれの商店が無秩序に看板を出し雑多な感じだったでしょ。
 それとは違う遠江王国の街並みをと考え、ミュージカルの舞台にして行ったらいくらでも観光名所が出来ると思わない?」
「だよな、街並みの整備は地域全員の協力が必要なのかも知れないけど、その気になれば取り組み易いことだよな、そこに地元陶芸家が絡むような取り組みはどんどん紹介して各地で真似して貰いたいね。」
「でも、経営状態が悪いとなかなか思い切ったことが出来ないのだとか、私達の街で出来るのは三郎お兄さまの存在が大きいんだって、女性客をターゲットにしてる店には必ずお兄さまのポスターとか額に入れた写真が飾って有るのよ。」
「はは、すっかりシンボル的存在になってしまったな。」
「地方自治体が町起こし村おこしを考えてもなかなか上手く行かないのは、シンボル的存在が弱いからなのよね、ゆるキャラでの成功例はあるけど。」
「そうなんだよな、ゆるキャラに負けない様…、雅、どうしたら良いと思う?」
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