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バトル-211 [高校生バトル-22]

「三郎、最近弱気になってるそうだが、週刊誌の記事を気にしてるのか?」
「少しね、一郎兄さんはどう思ってる?」
「目立っていれば仕方ないことだと思うよ、でも、記事に対して我々を擁護する発言も多いだろ、アンチなんて無視して実績を上げて行けば良いのさ。」
「実績は…、まだ投資の段階だから、何年か続き安定して始めて実績と言えるのでしょ、焦りたくはないけど、もう少し目に見える結果を示すことが出来れば、色んな事業が加速して行くとは思うのだけど。」
「マスコミを最大限に活用して行くと言う方針で動いてるのだから、少しずつ加速して行くさ、次郎は新曲販売の演出に自信が有ると話してが、それはマスコミとの良好な関係が有ってのことだからな。
 まあ、我らが王家に仇なす記事を掲載した週刊誌とその出版社に対しては全面戦争を仕掛ける話が出ているから楽しみにしてろよ。」
「全面戦争?」
「名誉棄損で裁判に持ち込む話も出たがそれより効果的にね、うちは多くのマスコミと良好な関係を築き始めてるから各社があの記事に対抗する報道を始めてくれているし、うちと関係のある企業はあの出版社関連に出してた広告を全部取りやめる方向なんだ。
 何時も好き勝手に書いてる週刊誌、その発行元にダメージを与えることで情報発信の有り方を考えて貰うと言う狙いが有ってね。
 自身の出した情報に対して責任を持てない出版社なんて害でしかないだろ。
 これまで遠江王国はマスコミにとって手頃なネタになっていて、ほとんどが好意的に取り上げてくれてるから、インパクトだけを考えて批判的な記事を出したのだろうが、皆怒ってるのさ。」
「出版社はどう出るのかな?」
「一つの週刊誌が出版社全体に悪影響を及ぼしたと気付いたらそれなり動くのではないかな、いい加減な記事を書かれた経験の有る著名人たちも賛同しているからね。」
「あの記事を切っ掛けに遠江王国が一段と注目されてるとか?」
「そうなる様にあちこちから情報発信が始まりつつ有るよ。
 新曲のPVは、もう直ぐ一曲目が完成するのだろ、一曲だけで良いから予定を早めて発表と言うのも有りだな。
 兎に角、我々のネタを途切れないようにマスコミに流し続けて行けば、事業を加速して行く原動力になることは間違いないぞ。」
「そうだね、雅達とも相談してみるよ、チーム妹は人数が増えて余力が有るみたいだから。」
「チーム妹のメンバーは国の為に働きたがってると雅から聞いたよ。
 誰に強制されるでなく、国民で有ることに誇りの持てる遠江王国だからこそだが、国の為にと考えてるのは中高生だけではないと言うことを忘れるなよ。
 第三王子の活躍は皆が望んでいることだからな。」
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