SSブログ

バトル-210 [高校生バトル-21]

「お兄さま、新曲への取り組みは大変そうね。」
「ああ、今回は十二曲の新曲だろ、しかも全部雰囲気の違う曲想で…、雅はどれが気に入った?」
「う~ん…、Jポップぽいのかな、でも他のも悪くないよ。」
「曲は、それなりのミュージシャンにお願いしたからな、それでもどの曲が売れるのかなんてさっぱり分からない。」
「売れる曲ってやっぱ国によって違うのかな?」
「一応、何曲かは国を意識して作曲して貰ったんだ、後は各国の放送局がどの程度流してくれるかによるのか…。」
「まずは聴いて貰えなくては始まらないものね、でも遠江王国のプリンスとして売り出して行くのでしょ、お兄さまなら既婚でも女性ファンが一気に増えると思うわ、社会福祉を目的とした企業の社長でも有るのだから。」
「どうかな、僕らのミュージカルがどの程度放送して貰えるかにもよるとは思うのだけど。」
「前回よりは、話題性が有って多くなるのでしょ。」
「ああ、今までのを再放送してから新作と言う流れも有る、そこに合わせて新曲の発売となるのだけど…。」
「ふふ、次郎兄さまは大きな売上を見越して色々使い道を考えてたわよ、ホテル建設とか。
 良い曲を作って貰えたから演出次第でかなりの売り上げを見込めるし、相乗効果でYouTubeの登録者数や閲覧回数が伸びると、控えめに考えてもかなりの収益になるそうで。」
「まあ、今までミュージカルを見て来てくれた人の何%かの人は曲をダウンロードするかCDを買ってくれるとは思うし、PVの視聴回数もそれなりに伸びるとは思うのだけど、次郎兄さんが考えてるレベルまではどうかな…?」
「ホテル建設は無理でも、当面の目標、あの国の教育改革を実験的に進めるのは出来そうじゃない?」
「出来そうと言うか、教育改革は成功させたい、特に貧困層の為にね。
 ただ、その為の予算がどの程度になるのかは試算がまだ出てなくてさ、新曲の利益で足りない場合を考えてはいるのだけど。」
「足りなかったら私達が動くわ、チーム妹にはまだまだ余力が有るからね。」
「甘えても良いのかな?」
「勿論よ、私達はお兄さまの妹ですからね。」
「足りなかったらの前に、コーラスを入れたい曲が有ってさ、真子と二人だけでは物足りなくて曲に厚みを付けたくてね、コーラスを入れて編曲すれば少なくとも日本では売れそうな気がしてさ。」
「録音まで時間的な制約は有るの?」
「まあな、でも今回は十二曲も有るから余裕は持たせて有る。」
「二十人ぐらいの中高生、女声合唱で良い?」
「うん、若さを強調したいからね、プロの合唱団ではしっくり来そうになくて。」
「お兄さまは何を遠慮してるのかしら、私達に。」
「もう随分助けて貰ってるからね、チーム妹の支えが無かったらうちの社員は今ほど増やせてないだろ。」
「みんな遠江王国を盛り上げる為にって楽しんでやってることなのよ。
 直ぐに取り掛かるから…、編曲は誰にお願いする?」
「そうだな…。」
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。