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バトル-207 [高校生バトル-21]

「景子、高校には慣れた?」
「はい、お兄さまの妹として恥ずかしくない様に毎日過ごしています。」
「たまには恥ずかしい所を見せた方が良くないか、男子を喜ばせる意味でも。」
「そんな必要は有りません、高校生部会の活動も有りますので。」
「真面目過ぎるのもどうかと思うぞ。」
「その辺りは適度にやってます、告られたらお兄さまには報告しますね。」
「そんな雰囲気を醸し出してる男子がいるということか?」
「ええ、先輩なのですが。」
「告白されたらYesなんだな。」
「まあ、そんなとこです。」
「その彼と付き合うとして、高校生部会チーム妹中学生の裏方担当は負担にはなってないのか?」
「大丈夫です、チーム妹中学生のことは良く分かってますので、新体制になって始めの内は戸惑いも有ったみたいですが、みんな意識が高いので。
 それより遠江王国を国として認め国交をと言う小国が気になっているのですが。」
「噂はどんな形で広がってる?」
「小さい国なので王家が本格的に支援すれば経済レベルを引き上げることが可能ではないかと、後は怪しげな噂話で、観光旅行に行ったらどんな風に歓迎されると言った…、凄く辺鄙な所だと誤解してる人がいるようで…。」
「そうか、経済面の話は問題ないが変な噂は否定しておく必要が有りそうだな。」
「本格的に話が進み始めたらYouTubeで紹介して行くのですよね。」
「ああ、経済支援の予算はその辺りで確保して行きたいだろ、支援するにしてもいきなりでは無く状況を判断し確実に進める必要が有る。
 春子姉さんとは小国の経済を安定させる実験的な取り組みを考えていてね、兄さん達も賛成してくれているんだ。」
「面白そうな話ですね。」
「面白そうではなく面白くして、まずは貧困層の生活水準を上げる。
 問題はそれに伴い周辺国から人が流入して来る可能性、周りの国々も豊かでは無いからね。」
「簡単ではないけれど、活動を拡大して行くことは出来なくもないと考えれば良いのですか?」
「まだ、遠江王国自体が落ち着かない状況だけど、あちこちに影響を与えて行くと言う目標を考えたらね、今は様々な可能性を検討し、よりベターな展開をと研究して貰ってる段階だよ。
 それでも大使館を置き新たな観光名所にする話は進めていてね。」
「大使館ですか。」
「あの国の文化を楽しめる様な施設を考えている、大使館だから日本国でも遠江王国でもない施設にしたいのだけど。」
「日本国が認めるでしょうか?」
「公式にはあの国の日本大使館とし、実質的には日本国大使館と遠江王国大使館を兼ねる形を考えていてね、問題は他の国とのバランスになるだろう。」
「遠江王国を国として認めて貰うことはどうです?」
「我が国が小国相手に影響力を持ち始めてから、国と言う概念を多くの人に考えて貰おうと考えてる、大国は見向きもしないと思うがな。」
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