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バトル-202 [高校生バトル-21]

「ポルトガル語を公用語にしてる国、ポルトガルとブラジルの他はアフリカの六か国とアジアの二か国で、使ってる人は二億五千万人ぐらいみたいね。」
「詩織は調べてみたのか?」
「ええ、言語と言う観点から国について考えてみるのも有りだと、父に言われまして。」
「確かに有りだな、国交を考えたら相手国の言語を理解してるかどうかは大きなこと、大昔は言葉の行き違いから戦争になったとか有ってもおかしくないよな。」
「ですよね、同じ日本語を話す者同士でも言葉の行き違いから喧嘩になるのですから。」
「利害が絡むと分かっているのに分かってない振りをするとかも有るそうだけどね、うちの社員が話してたのは、昔の上司に日本語が堪能なアメリカ人がいたのだが、都合が悪くなると日本語が分からなくなるのだとか。
 モルモン教徒なのに禁止されてる酒を飲むよう様な人だったそうだけどね。」
「国民性と言うよりは個人的な問題ですか…。」
「そうなんだ、そして気を付けなくてはいけないのは、一人のアメリカ人を見ただけでアメリカ人全員が同じだと判断してはならないこと。」
「私達はチーム妹の一員としてチームのことを誤解される様な行いをしない様に気を付けています。」
「あまり深刻に考えなくて良いのだけどね、中学生として伸び伸びと生活して欲しいかな。」
「それでも、私達にはプライドが有りますからね。
 プライドが強過ぎるのは良くないですが、程よいプライドは自身の成長にプラスだと考えています。」
「そうだな、バランスが取れていれば、詩織は中三になって一段と頼もしくなったな。」
「まだまだです。」
「詩織の目から見て、最近のチーム妹はどう?」
「悪くないです、上級生が下級生を指導したり可愛がったりする雰囲気が良い感じになっていまして。
 女子だけの集団にならない様、高校生の先輩や中学の男子にも協力して貰ってることがプラスになってると思います。」
「男女の問題とかはどう?」
「問題が起きたらみんなで考えていますが、そんな時は大学生や大人にも相談に乗って貰いながらです。
 私達が学ぶべきことは教科書に書いてあることだけではない。
 お兄さまの教えはみんな素直に受け止めていますからね。」
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