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バトル-194 [高校生バトル-20]

「お兄さまは王国としての独立運動が本格スタートしたら完全に王子さまになるのですよね。
 アイドル並みの人気を誇る第三王子、それらしいファンサービスは考えているのですか?」
「勿論考えてるよ、ミュージカルの新シリーズは王国誕生のストーリーになるだろ、それに合わせて新しいグッズを売り出して行くし、ライブ演奏やそのネット配信も計画してるんだ、沢山稼いで国家の財政を支えたいからね。」
「それは知らなかったな、私に出番は無いの?」
「今回は結婚式と結婚披露宴をイメージした真子とのステージを考えていたら、なんか話しが盛り上がってしまいグラミー賞受賞歌手とか大物ゲストが出てくれることになってさ、僕らの結婚祝いと新しい国の誕生祝いを兼ねてなんだけど、詩織も一緒に歌う?」
「うっ、ネット配信で応援させて頂きたく…。」
「スタッフの試算では売り上げを少なく見積もっても市の予算並みだそうで、必要経費を差し引いてもかなりの額が国家予算に組み込まれることになりそうなんだ。
 更にゲストは来日を希望されているからね。
 新しい王家が海外からの来賓を迎えるなんて、皆さんに喜んで頂けると思わないか?」
「お兄さまが著名人の方々からも弟の様に思われてることは知ってましたがそこまでとは…。」
「特に秘密と言うことでは無かったのだけど自慢げに話すことでは無いだろ、今までアドバイスを頂くことも有って近況報告はしてたんだ。」
「う~ん、そんなお姉さま方は新しい王族に対してどう考えておられるのです?」
「どうかな…、まだ真意は分からないけど応援してくれてるとは感じる、王国の国民となる方法を訊かれていてね。」
「国民になって頂くのですか?」
「その方向で話を進めて貰ってるよ、ここに住んでいなくても構わないだろ、バーチャル王国だから。
 でもバーチャルなりに国民だと感じて頂ける何かを提供して行きたいと、その辺りを今後の可能性を含め検討して貰ってる。
 王国の民が世界中にいたら楽しいよな。」
「なんかな~。」
「詩織は反対なのか?」
「そうじゃないけど、チーム妹には新しい王国の物語を考えてる子がいてね、でも、そんなレベルでは考えてなくて…。」
「それはそれで良いと思うぞ、高校生部会のメンバーには新らたに我が国の神話を作ることを考えてる連中もいるぐらいだからな。」
「新たな神話ですか?」
「新しい国の国名候補の中で有力なのに、そんな感じのが有ったろ。
 バーチャル王国なのだから、新しい神話が生まれても良いし、様々な物語がスタートしても…、リアルとバーチャルの狭間だからこそのお話しに期待したいと、王国の物語を考えてくれてる子に伝えてくれないかな。」
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