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バトル-185 [高校生バトル-19]

「お兄さま、警察や消防は、ずっと日本国に頼って行くのですか?」
「ああ、国境に塀は作らないから県警にお任せするのが一番、消防も周辺市町村との協力体制は不可欠だから、独立度が上がっても変えることは無いと思うよ、雅は不満か?」
「小さな国で、警察や消防を自前でと言うのは大変かなっとは思ってたのだけど…、それでは日本国との違いを出せなくて残念な気がしたの。」
「そこは大丈夫、ビッグプロジェクトの一環としてすでに動き始めてるからね。
 組織としての警察や消防に変化は無くてもパトカーや消防車のデザインを変える事はして行く。
 勿論、誰が見てもパトカーだと分かる範囲でね。」
「それも、自動車会社にとってはサンプルってことなの?」
「勿論さ、デザインだけでなく新しいシステムを組み込んでの実証実験を兼ねてね。」
「へ~、どんな?」
「救急車が救急搬送してる時は信号がタイミング良く青に変わって行くシステムとかさ。
 赤信号に緊急自動車が侵入して行く今の状態よりよほど安全でスムーズだろう。」
「そんなことが出来るものなの?」
「それぐらいの事は今の技術でもね、ただ予算が多く掛かってしまう、そこを全ての緊急自動車と国営バスがそのシステムを使うことで費用対効果をぐっと上げられるんだ。」
「バスも?」
「うん、バスレーンを作ってラッシュ時とかだけでも混雑する方向でバス優先信号にね。
 自動車会社としてはシステムの運用試験を行いながら、バスや救急車車両の宣伝かな。」
「投資しても取り戻せると言うことかしら?」
「と、思うよ、信号システムすべては緊急走行時の緊急自動車とってのメリットだけで無く、AIによって青信号の長さや変わるタイミングを調整し信号待ちの時間を減らすことも研究して行くからね。
 まずは狭いエリアでの試験運用からだけど、すぐに広げて行こうと社長は考えておられるよ。」
「そっか、他とは違う私達の国が動き始めるのね、ちょっとドキドキかな。」
「他にもドキドキする企画は有るがそっちは時間が掛かりそうでね。
 この信号システムは導入が一番簡単なのだそうだ、社長にとってはな。」
「でも、それなりにお金は掛かる…。」
「街の交通事情を改善出来るのなら安いものだそうだよ。」
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