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バトル-173 [高校生バトル-18]

「三郎、独立宣言しちゃうかも宣言は高校生部会から発表される方向なのね。」
「うん、春子姉さん、まだ市や党から正式発表する訳には行かないでしょ。
 とりあえず高校生部会から概要を発表し議論を始めて行くと言う形が一番無難、スタートはガキの戯言ぐらいに思って貰った方が良いと思ってさ。」
「そうね、日本との行き来が自由な特殊な国、日本の一部で有りながら日本の法律に縛られ過ぎないとは位置付けてみたものの今後の展開がどうなるのかは全く未知だものね。
 政府を動かすにはまず私達の党が衆議院議員選挙に大きく勝利しないと難しそうで…、国だけでなく県との絡みも有るでしょ。」
「でも周辺市町村は自然豊かな未来型都市国家構想が進み始めたら色々プラスになる、県にとってのメリットは有るでしょ。
 世界的に注目させる予定の都市国家を県内に誕生させたら、その経済効果は大きいと思うけどな。」
「そうね、貧困層を少なくとも中の下と思える所までは引き上げて行くし、建設関係の仕事が増えるのだから、このエリアの景気は良くなる、それは周辺自治体にも波及して行く筈よね。
 う~ん、それでもお父さんには県知事になって欲しいかな。」
「えっ、お父さんは独立国の王様になると皆が思ってるみたいだけど。」
「もしそうなったとしても、市長と兼任でなく県知事と兼任でも良い訳でしょ。」
「県の事はあまり考えてなかったけど、その方が事を進め易くなるのかな。
 そのまま、県ごと独立と言う話になったら大変だけど、特に財政面では。」
「でも、人の幸福度を上げて行くと考えたら、この市から広げて行かないとダメでしょ。
 私達はその起爆剤になるのだから。」
「県内には過疎地も有るよね、人口だって市と県では比べ物にならない、僕等が作る都市国家を標準にして行く県政なんて気が遠くなりそうだよ。」
「何十年掛かってどれだけ進められるか分からない事業でも、始めなければ一歩も進まないのよ。
 私達がその成果を生きてる内に見届けられなくてもね、今の社会を見ていたら私達にしか大きく進められないことが沢山有ると思わない?」
「そうだね、福祉改革、教育改革、物流改革…。」
「まずは県内に衛星都市国家を作りたいかな。」
「衛星都市か、心当たりの市町村は有るの?」
「我が党、党員の多さが目立ってる市が有るでしょ。」
「う~ん、そうなって来ると、県内に拘る必要はないよね。」
「ふふ、三郎ならそう考えてくれると思っていたわ。
 そう言った構想も高校生部会から発信してくれると党全体が活気づくと思わない?」
「そっか、高校生部会では地域支部中心に動いて来たけど、他にも独立運動に参加したい人は少なからずいそう、独立宣言しちゃうかも宣言をする日までにその辺りの調整も進めておく必要は有るね。」
「ええ、しちゃうかも宣言は焦る必要ないのだから。」
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