SSブログ

バトル-166 [高校生バトル-17]

「お兄さま、チーム妹メンバーがベーシックインカムってどうなんだろうって書き込みをしたので調べてみたのですが、お兄さまはどう思います?」
「景子はアメリカで実験的な取り組みが始まってることも調べたのか?」
「少しだけ…、でも、良く分からないのです。」
「裕福な自治体や比較的小さな国でなら、無条件で市民に一定の金額を給付する、ユニバーサル ベーシック インカムは有りかもだけど、うちの会社で挑戦してるみたいな社会的弱者でも社会の一員として尊重される社会の実現とは少し違うのではないかな。
 勿論、今の生活保護制度よりは良い面が有るのだろうけどね。」
「貧困問題の解決策としては微妙なのですか?」
「給付されたお金をどう使うか自由なわけだろ、お酒や麻薬、ギャンブルにつぎ込む人が当然のようにいるとは思わないか?」
「あっ、お兄さまは生活困窮者を会社の社員に採用して生活改善を、サポートの必要な人にはサポートを、働けない人には生活保護費が減額されない様な支援をと…、ただお金をあげるだけでは問題解決にならないのですね。」
「その分余計に費用が掛かるのだけど…、僕等には大きな収入源が有るから出来ることで有って他の地方公共団体では簡単には真似出来ないと言うのが最大の問題点だな。」
「ですが、お兄さま方はそこに掛かってる費用を個人資産として蓄えておくことも出来た、多くのお金持ちはそうしてるのでしょ。
 大金持ち達がお兄さま方のしていることを真似してくれたら、他の自治体でも可能なことでは無いのですか?」
「そんなことを考える様なお金持ちがいたら貧困層は増えていないよ。
 自分が死んだら寄付なんて言ってる、成功し大金を得たけど子どものいない人がいるけど、生きてる内に自分の稼いだ金が有意義に使われる所をみたらどうですか、と言いたくなるね、経済を回して行く意味でも。」
「普通に寄付しても、心の狭い人が直ぐに売名行為だとか言う世の中だと父が話していましたが、お兄さま方の様に半端ないレベルでやっておられると、そんな人達も悪口が思い付かないですよね。」
「それはどうかな、些細なことでも嘘をを交えて大袈裟に書き立てる週刊誌が有るだろ。」
「嘘を書かれたらYouTubeのチャンネルを使って反撃です。」
「はは、悪目立ちして視聴回数が伸びそうだ。
 でも、チーム妹さくらチャンネルと輝きチャンネルではして欲しくないかな。
 どう、大勢で何本も制作して貰ってるけど無理は出て無い?」
「大丈夫ですよ、毎日更新していても、もっと出たいと言ってる子がいるぐらいですから、たまに一日二本アップするとか新たなチャンネルを立ち上げるって話が出てるぐらいです。」
「はは、また儲かってしまうな。」
「でも、お金の使い道は沢山有るのですよね。
 総合公園を拡大させるのはかなりの予算が必要だと聞いていますが。」
「うん、かなり掛かる、だからゆっくりなんだ。」
「父は、山の維持管理なんて一見利益を生み出すことはないからお金を掛けることに疑問を感じる人がいるかも知れないけど、少なくともお金が動き経済活動が活発になる、活発になれば人が集まる、人が集まれば経済活動が更に活発になると話してました。
 お兄さまは農業公園や林道の整備を通して市の活性化を考えているのですよね?」
「まあな、市長の息子として、この市の為に出来る限りのことをして行きたいと考えてる。
 他の市町村に住む人がうらやむ様な街にしたいかな。」
nice!(3)  コメント(0) 

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。