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バトル-152 [高校生バトル-16]

「チーム妹の拡大か、どうなって行くにしても人間関係は難しいだろ、活動が活発になって行くとトラブルも出て来ると思うのだが。」
「ですよね、遠くの人からも参加したいと言う声が届き始めているので拡大は間違いないです。
 今の所、私達が考えてるのは、喧嘩をする前に仲直り、謝ったもん勝ちみたいなルール、性格的に合わない人とは距離を置くとか…。」
「喧嘩する前に仲直り出来るのか?」
「喧嘩って何かの行き違いが原因じゃないですか、行き違いに気付ける能力を身に付け相手を尊重する気持ちが有れば可能かと思ったのです。
 とは言え、姉妹喧嘩はするけど他の人とは喧嘩しないと言うメンバーが多いので微妙なのですよ、実際そんな状況になったらどうなのか。」
「う~ん、優しい子だと喧嘩を避ける為にストレスを抱え込むと言うことも有りそうだな。」
「あっ、それはそれで望ましいことでは有りませんね。
 私は言うべき時は男子に対しても言いたいことを言ってますからストレスを溜め込むことは無いのですが。」
「景子はさっぱりしてるからな、でもなかなかそうは行かない子もいるだろう、むしろ景子みたいにバランス感覚に優れてる子は少ないと思う。
 チーム妹メンバーの重要課題としてバランス感覚を、と言っても教えて簡単に理解出来る話でもないよな。」
「ですね、私だってまだまだ…、私達の永遠のテーマになるかもです。」
「まあ僕らは学んでいる途中なのだから、失敗しながら自分を高めて行けたら良いのだけどね。」
「お兄さまでも失敗すること、有るのですか?」
「もちろん有るよ、失敗して反省し同じ過ちを繰り返さない様に気を付ける。
 残念ながら、気を付けててもやらかしてしまう事もね。」
「お兄さまが失敗したと思っても、それに関係した人達は気にしてないと言うことは有りませんか?
 お兄さまは心が広く、皆さんから信頼されてますので。」
「そうだね、トラブルにならない程度の失敗で済んでるかな。」
「お兄さまでも兄弟喧嘩をされるのです?」
「年が離れてるし、兄も姉も優しいから記憶にないよ、兄達が我慢してたのかもだけど。
 うちは両親が子どもの人格を尊重する人だから、僕もそれに応える形で行動には気を付けていたんだ。」
「ほんとに素敵な御家族です。」
「話を聞いてると景子の家も良い家族だと感じるけどな。」
「悪くはないですが、私がまだ未熟だから…。」
「その自覚が有るのなら問題ないよ。
 チーム妹の入会条件を高めに設定してくれたから、メンバーの多くは家庭円満なのではないかな。
 もし、そうで無い家庭の子がいたらフォローしたいけど。」
「そうですね、みんなが相談を受けて貰える…。」
「窓口を作ってみようか、まずチームメンバーだけを対象に始めてみて、様子を見ながら市内の中学生全員を対象にして行くとか…。
 相談し易いように、相談員のプロフィールも公開してメールでの相談から受け始めるとかどうかな?」
「窓口を作っても、どれぐらいの相談が寄せられるのか、その相談内容も分からないですね。」
「チーム妹メンバーだけなら多く無いと思う、そこから拡大する時は市長にも動いて貰うよ。」
「そうですね、梢ちゃんみたいな子が安心して頼れる窓口が有ったらと思います。
 安心感を出すために相談員の紹介を…、やはりYouTubeを利用するのですか?」
「うん、年齢の違う様々な人が相談員になってくれ、相談相手を選べると良いかな。」
「相談員になったのに誰からも相談されない人が出て来たら可哀そうかも。」
「まあ、そんな時は悩める中学生が少ないのだと喜んで貰うことにしよう。」
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