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バトル-139 [高校生バトル-14]

「一郎兄さん、工夫して売り上げを伸ばしたい商品とは別に、各支部からの販売依頼は結構来てるみたいだね。」
「ああ、グッズと同時に購入出来るアイテムが増えれば、まとめて買って送料が割安に抑えられると言う話が高校生の間で広まり、どんどん推薦してくれてるからな。
 大手のスーパーでは扱ってない商品を中心にサンプルが届き始めているよ。」
「グッズの通販に加えられるの?」
「加えて問題はなさそうだが価格設定が微妙でな、高過ぎては売れないだろうし。」
「そっか、党のグッズは付加価値が有るから少し割高でも質が良いことも有って問題なく売れてるけど…、そうだな…、いっそ開き直って、オークション形式での試験販売ってどう?
 最低価格を決めておいてさ、いきなり沢山は仕入れられないのだから始めは数量限定でしょ。」
「数量限定でも、数をまとめないと輸送コストが下がらないだろ。
 だいたい同じ商品が色々な価格で販売されると言うのはどうなんだ?」
「それでも良いじゃない、グッズを買ってくれてる人達って党への寄付とも考えているのだから。
 オークションによる試験販売を繰り返して行けば適正価格が見えてくるかも知れないし。」
「そう言う発想か…、やってみないとどうなるのか分からないが少なくとも話題性は有るな。
 そもそも物の価値なんて人それぞれ、消費者は何となく提示された金額が適正価格だと信じて購入し、製造コストや利益率と言った会社側の都合なんて気にして無いからな。」
「システム的にはかなり面倒なことになるの?」
「そうだな…、購入者が金額を間違えて入力しても分かりにくいと言う欠点は有るが、押し売りする訳ではない、確認のメールで間違いに気付かなかった人でも、最低落札価格での購入かキャンセル出来る様にしておけば良いだろう。」
「最低価格以上の部分は党への寄付と考えて貰えば良いよね。」
「はは、どんな価格で落札されて行くのかに注目し易いシステムにし…、う~ん、オークション開始から一定時間経過後の上位五割はその価格で落札決定とかを考えても良いかな。」
「普通のオークションでは無く寄付金の額を決める様な…、むしろ最低落札価格がどうなるかの争いになるかもね。
 そこで争いが起きるのなら人気商品として次回の入荷量を増やしてみるとか。」
「ちょっと面白い実験になりそうだな。」
「うん、メインチャンネルのネタにも出来そう、高値で売れた商品売れなかった商品の分析を通して物の価値についても考えて貰えそうだ。」
「とりあえず試験的にやってみるか。」
「システム構築は試験的でも問題ないの?」
「販売数が極端に少ない商品はオークションがベストかも知れないだろ。
 そうだな、三郎と一日デート出来る権利なら高値で落札されそうだ。」
「それは却下だけど…、高校生バトルとして絵画を出品して貰い落札価格で勝負と言う遊びも出来るのかな。」
「う~ん、不正行為が行われるかもだけど…、落札価格の何割かが自動的に党への寄付となるのなら売名行為も有りで構わないか。」
「そうだね、そう言ったことも試してみないと見えて来ない、オークションシステムの構築費用ぐらいはオークションで稼げば良いのだから…、試しに皆の不用品をオークションに掛けてみる?」
「三郎がミュージカルで着た衣装が溜まってたよな、あれなら高値で売れると思うぞ。
 これからは撮影で着た後、洗わずにオーデションで売ろう。
 そのお金で新しい衣装を買うと言うサイクルが確立されたら、とても効率的だ。
 オークションには海外からも参加し易い様にしようか。」
「洗わずにね…、海外の場合、為替相場の変動にも対応出来るの?」
「オークションの期間を長くしなければ、お金持ちが気にするレベルにはならないと思う。
 突然為替相場が変動した場合には最高値を付けていても取り下げ可能とかのルールを決めておけば良いが、普通あり得ないことだよ。」
「買う気がないのに高値を付けると言った行為は防げる?」
「勿論さ、そこら辺のネットオークションサイト運営と同じにして欲しくはないね。」
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