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バトル-138 [高校生バトル-14]

「春子姉さん、山影市の高校生部会からバトルの申し入れがあったのは聞いた?」
「ええ、スケジュール調整が可能なら受けるのでしょ、調整は出来そうなの?」
「うん、互いの市民祭を盛り上げたいから、高校生のダンスチームと合唱チームがステージ上で熱いバトルを繰り広げることになるよ。
 メンバーは練習の成果を発表出来る場が増えると喜んでいてね、映像を見る限り相手は強敵で良い勝負になりそうだけど、比較的簡単な曲での合同ステージも組めそうなんだ。
 隣の県だけど電車なら一時間ぐらいで行けるから、市民祭までにも有志で相互訪問し互いのボランティア活動を直に見て交流と言う話も進み始めていてね。」
「バトルと言うより他地区の高校生部会メンバーと親睦を深めると言うことかしら?」
「いやいや、ステージでは負けられないと練習には更なる熱が入っていてね『競い合い高め合う』が、二市対抗ダンスバトルと歌声バトルのテーマなんだ。」
「盛り上がりそうなのね。」
「競い合うことによって意識が高まる、勝ち負けだけで無く、精一杯やったと言う結果を残す為にもみんな張り切ってるよ。」
「当然、その映像は全国の高校生部会メンバーに見て貰うことになるのでしょ、それが良い刺激となれば良いわね。」
「撮影チームには向こうの高校生にも加わって貰い、十五分程度の動画を最低でも十本は公開、動画作成チームもテレビのドキュメンタリー番組に負けない作品にするんだと盛り上がってる。
 二市対抗バトルを成功させ高校生部会を更に盛り上げたいとね。」
「そうね、ボランティア活動の報告は各地から上がって来てるけど、今は静かな感じで、競い合う雰囲気にはなって無いのよね、高校生バトルとしてもっと盛り上げたら楽しいのに。」
「各地で条件が違うからな、今回はたまたま二市の高校生部会が同じ様に市民祭に取り組んでいたからバトルとなったけど、ボランティア活動はそもそもバトルに合わないし、変に競い合ってはマイナスになりかねないでしょ。」
「そうね、でもイベントだけでは物足りないわ。」
「う~ん、山影市との交流の中で何か考えて貰おうか…。
 タイミング的にはグッズ販売拡大のスタートとも重なる、そっちは地方の活性化と党の予算確保と言う大きな目標が有って、是非とも盛り上げたいから、まずはその辺りの検討をお願いしてみようかな。」
「高校生バトルとしての展開は上手く行きそうなの?」
「今はアイディアが出始めたってとこ、でも出てきたアイデアに対してより売れそうな案を加えてくれる人もいてね。
 そんな中で党のオリジナル団扇は、そのデザインを競い合う流れになり、来年の夏を目標にして高校生がデザインした団扇を地方の製造会社に発注する前提で動き始めているんだ。
 マーケティングリサーチの一環として、全国の支部にオリジナル団扇が出来たら一括購入と販売が可能かを打診して行くチームも誕生しそうでね。
 オリジナル団扇企画製造販売チームには何らかの賞が贈られることは間違いないと思うよ。」
「何らかの賞か、いち早く動いてくれた人達には、どんな栄誉が与えられるのかしら。」
「高校生部会主催の高校生バトル史に名を残すと言うレベル、賞品が団扇だとしても誰も気にしないと思う、みんなの力でオリジナル団扇が沢山売れたらね。」
「ふふ、そう言うバトルなのね、利益配分はどうなるのかな?」
「具体的な計算はこれからだけど、製造会社に手厚くし党への貢献を優先したいと言う方向で進めているそうだよ。
 デザインが採用された場合の賞金やデザイン使用料が安いことを前提としたデザインバトル開催となるけど、条件を明示してのことだから、割が合わないと思う人は参加しなければ良いのさ。」
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