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バトル-136 [高校生バトル-14]

「三郎、妹が二百人を超したそうだが、全員と話したのか?」
「一人一人と充分なコミュニケーションを取るのが無理なのはみんな理解してくれてるよ。
 みんなは次郎兄さんの妹でも有るのだから、兄さんが話し相手をしてくれても構わないのだけどね。」
「はは、俺と話したいとは思わないだろ。」
「それは分からないよ、会社に興味の有る子がいてもおかしくないでしょ、中学生でも真面目な子が多いから、中には将来、地元の優良企業で働きたいと考えている子がいるかも。
 党員の中では東証一部上場の有名企業と同じぐらいに人気なのだよね。」
「まあ、取り敢えずシステムエンジニアをどれだけ採用しても、それに合わせて営業が仕事を取って来られそうな雰囲気になっては来ている、高校生バトルや党のシステムがそのまま広告塔になっているからな。
 他は会社も党もグッズ関連に人が必要になって来て…、三郎、党が多数のアイテムを扱う販売会社を持つってどう思う?」
「えっ、どう言うこと?」
「党のグッズとして野菜を含め何でも販売してみたいと言う声が上がっていてね。
地方には上手く流通に乗せられなくて売り上げを伸ばせない会社が有るのは分かるだろ、そんな会社の商品を党のグッズとして売り出してみたいとね。」
「ブランド名を党関連にして、ある種のプライベートブランドみたいな位置づけと考えれば良いの?」
「そんな感じになると思う。」
「通販だけで売り上げを伸ばせるのかな?」
「弱小農家の野菜を党支部で一括購入とか、流通戦略を練って行く必要は有るだろう。
 党支部の負担になってはまずいが、都市部の大きめの支部なら余力が有ると思うんだ。」
「質の良い雇用の場を生み出しながら地方の再生に役立つのならば、やってみるしかないね。
 利益を党運営に充てる株式会社か…、党自体が運営しても問題ないのかな?」
「その辺りは不明朗なお金の流れを作らない様に気を付ける必要が有る。
 まずは今の党関連グッズと同じ扱いで販売し始めて様子を見たいとは思っているんだ。
 ただ、始めるのは難しくないが、各支部から販売依頼が寄せられたら膨大なアイテム数になるかも知れなくて、その辺りの調整がどうなるか…。」
「その可能性は有るね、始めは一般には流通されて無い限定商品だけでスタートかな。」
「三郎が賛成なら、事業計画を立てて貰い義兄弟姉妹に諮ってとなるが。」
「うん、やってみよう、党が健全な形で稼いだ資金を使って議員を擁立して行けたら、寄付金頼りより良いと思う、ややこしい話は出て来そうだけどね。
 ブランドとして認知されれば売り上げが伸びるのか…。
 災害などで傷つき、食べられるのに出荷出来なくなった果物とかを流通させ被災地支援と言った活動もし易くなるかもね、他の政党がやって来なかった事だからこそ試す価値は有ると思うよ。」
「そうだな、俺達なら輸出だって視野に入れられる。」
「う~ん、そうだけど、それならフェアトレードも考えないとね、始めから欲張ると失敗しかねないから少しずつ。」
「勿論だ、新規事業になるが、スタッフには高校生部会からもどうだ?」
「そうだね、部会長とも相談してみるよ。
 宣伝を妹達に手伝って貰うことも、こんな話には詩織達を巻き込んで行かないとね。」
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