SSブログ

バトル-135 [高校生バトル-14]

「良好な人間関係を構築して行くことこそ、集団活動を通して学ぶべき大切なことだものね
 詩織、少し心配なのは『人として格好良く』を変な形で人に強要する子が出て来ることなのだけど、どうかしら?」
「それは、三郎お兄さまがみんなに話してくれました。
 正しいことだと思っても人に押し付けた瞬間正しく無くなることが有ると、自分にとっての正義でも相手には悪意と捉えられるかも知れないのですよね。
 十字軍の話を交え、キリスト教徒の視点では正義でもイスラム教徒にとっては単なる侵略行為、同じ様なことをする人は決して格好の良い人ではないと強調して下さいました。」
「納得して貰えた?」
「と思いますが『人として格好良く』と言う私たちのスローガンをどう実践して行くのかはまだみんなで考え始めたばかりです。
 人として格好良く振舞おうとしてるのに、間違って格好の悪い事をしてしまわない様、実践したことを出し合い確認作業をして行こうと話し合っています。
 参考例として景子先輩から宗教の勧誘について話が有り、みんなで考えてます。
 お兄さまからは、全てのことを真面目に考え過ぎると歪が生じる、余裕とバランス感覚が必要だと言われてまして、難しさを感じながらですが。」
「さすが三郎さんね、その意識が無いと窮屈になりかねない、でも、中学生の頃って思い込み易い年頃でも有るから気を付けてね。」
「はい、視野を広げて行く話もお兄さまがして下さいました。
 社会には様々な考え方をする人がいて…、誰しもが平和を望んでいると思うのに、何故真の平和が実現しないのかなんてテーマも、お兄さまは私たちに沢山考えて欲しいそうです。」
「その話に対するみんなの反応はどうなの?」
「お兄さまが社会問題と向き合ってることは、お兄さまファンなら誰もが知ってることです。
 それを踏まえた上で、お兄さまの妹になりたい人ばかりですから、高校生部会の先輩方に負けないチームとなって行きますよ。
 集会が終わってから他校の人とも話したのですが、真面目な話を楽しく出来ました。
 でも、中に学校のクラスでは真面目な行動をすると浮いてしまいかねなくて残念な気持ちでいると言う人も、真面目だといじめの対象になりそうだとか。」
「そっか、市政改革を推し進めても、そう言う所までは手が回らない、中学生部会の役割ってそんな所に有るのかもね。
 中学生の内から真面目さを否定してる様な子が、高校生になって薬物に手を出したり、詐欺の手先として使われてしまったりと、良からぬ方向へ進んでしまう。
 そう考えたら高校生部会でも考えてくれてるけど、中学生の意識改革も必要だわ。」
「クラスには乱暴な男子もいますが、そんな子は小学生の頃から我儘だったり。
 学校以前に家庭教育から見直す必要が有るのかも知れません。」
「そうよね、うちの子達はそうならない様に愛情を持って育てて行きたいわ。」
nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 9

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。