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バトル-133 [高校生バトル-14]

「いや、秘密ではない、ただ検討して貰おうと思ってる段階だから、人に話す時は誤解されない様に気を付けて欲しいかな。
 でも、中学生の考えを聞きたくは有るんだ。」
「それで?」
「高校生部会で作成した作業内容紹介動画の閲覧回数が伸びてる話はしただろ、当然収入になる。
 そう言ったお金は、チーム妹でも発生すると思うんだ。
 ダンスチームの場合は衣装代に消えるかもだけど、余裕が有ったら働いてくれた人達に還元したいと考えてね、かと言って、お金でと言うのはどうかとも思うし。」
「ですよね、党の関係は基本的にボランティアですから。」
「そこで、グッズを作り販売する所を、労働の功績に対してグッズと交換出来るポイントを支給するシステムに出来ないかとね。
 それにはまず、皆が欲しくなるグッズをもっと売り出して行く必要が有るのだけど。」
「グッズか…、合唱団でお揃いのシャツとかも作りたいですが、それをグッズとして売り出しても良いですよね、お兄さまとお揃いと言うことで。
 でも、ポイントとかでは無く割引券で良いのではないですか、手間はどうでしょう?」
「割引券か…、その方が簡単かな。
 お揃いの衣装などはYouTubeやステージで稼いだお金で何とか出来る様にして行きたいし、当面はこちらの予算から出すことも考えてはいるのだけど、今後中高生の参加が増えることも想定しておく必要は有るよな。」
「一般向けに沢山売れるグッズを販売出来れば党員割引とかも…、でも党費を取ってないのに何もしてない党員がその恩恵を受けられると言うのはスッキリしないか…。
 う~ん、私たちの活動に貢献してくれた人には、ご褒美を上げたいけど手間が掛かるのなら無くても良いのでは、その分社会貢献に回すので有れば。」
「そうだな、直接的な見返りを求める党員は元々少ないとは思う…。」
「お兄さま、今のグッズには、会社が販売してるものと党が販売してるものが有りますよね。
 これからも、そのままなのですか?」
「そこはきっちり分けて考え、曖昧にしては駄目なんだ。
 お金の流れを曖昧にしてると組織に隙が生じるからな。
 チーム妹関係のグッズは中学生部会を意識しての発足だから党で、ミュージカルと言った僕たちのYouTube関係は今ままで通り会社で取り扱って行くことになる。
 僕も党のYouTubeチャンネルに出た分は報酬無し、滝山さんと瑠衣ちゃんにも同様だと理解して貰っているよ。」
「じゃあ私たちがチーム妹関係のグッズを作って、それが売れたら党に貢献出来ると言うことですね?」
「ああ。」
「チーム妹は、自分達の利益より、社会の為、党の為と言った働きをしたい人ばかりだと思うのです。
 ただ、システム構築の様な大変な作業をされてる方への謝礼は考えて行くべきですね。」
「そうだな、一度みんなの意見を聞いてみることにするよ。」
「公園の草刈りに参加してる人からは謝礼の話とか、出てないのですか?」
「今の所は物珍しさが有り参加希望者が多いことも有って特に不満は出てない、大人達からジュースやアイスの差し入れも有るからね。
 ただ、長く続けて行くと人数が減るかも知れないし、差し入れが無くなるかもだろ。」
「せっかく良い感じで始まったのなら長く続けたいですものね。」
「うん、色々なことが動き始めたばかりだから見えない事だらけで…、まあ、みんなと相談しながらだな、焦らずに。」
「仲間は確実に増えて行きますからね、私は試行錯誤って言葉好きですよ。」
「はは、ここまで色々順調だったがこれからは上手く行かないことも有るだろう、そんな時も詩織がいてくれたら安心だな。
 今日はしっかり自分の意見を話してくれて参考になったよ、有難うね。」
「私たちの目標は単なる妹では無く、三郎お兄さまの素敵な妹ですからね。」
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