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バトル-126 [高校生バトル-13]

「市長さんは、市で出来る改革を一つずつ進めて行くと話されながら、市民に対して協力をお願いをされたのですよね。」
「うん、まず家族、そして親戚、遠縁の人も含めて手助けを必要としてる人に手を差し伸べ、その延長で町中の弱者に気配りを、勿論強制ではなくお願いなのだけど、真面目に考えて下さる方が大勢いて心強いと話してた。
 公園の掃除をして下さってる方は、お願いする前から地域の為に働いて下さっていたのだけどね。」
「でも、お婆ちゃんは市長さんのお話を聞いてから自分達の町なんだと言う気持ちが強くなったと話してました。
 因みにうちのお婆ちゃん、三郎お兄さまの事を弟だと言ってるのですよ、普通は孫ですよね。」
「はは、問題無いよ、人類皆兄弟で良いじゃないか。」
「兄弟と言えば、皆さんの義兄弟姉妹と言うのは普通の兄弟とは違うのですか?」
「法律的には親戚でさえない人とも兄弟以上の関係になってるからね、詩織も僕の可愛い妹なんだ。
 まあ、兄弟以上と言うより兄弟同然と言った方が正しいのかな。」
「長兄であるお兄さまが一声掛ければ、義兄弟姉妹の関係者も含め多くの人が動くのですよね。」
「それは…、市長の考えに沿って大勢の人達が動いて下さってるけど、僕は名前だけの長兄、会社でも名前だけの会長だからね。」
「そんな事無いですよ、お父さんは自分達のリーダーなのだからって、私達が義兄弟姉妹に加えて頂いた時にはお兄さまの事を褒めちぎっていたのですよ。」
「佐伯さんは大袈裟なんだ、詩織は普通の兄と妹だと思っててくれれば良いからね。」
「私も…、義兄弟姉妹の一員にと言うのは恐れ多いと言うかご迷惑でしょうが、妹の一人にして欲しいです。」
「はは、今日はずっとお兄さまと呼ばれてるけど。」
「駄目ですか?」
「兄として大した事はして上げられないよ。」
「何をして貰うでなく気持ちの問題なのです、クラスの子にはアイドルに夢中な子もいますが私にとってお兄さまはアイドルを遥かに超える存在なのですから。」
「私も、妹にして下さい。」
「う~ん、私より先に妹となった雅はどう思う?」
「ふふ、詩織、中学生部会より先に妹…、妹軍団、ちょっと違うか…、チーム妹とか結成する?」
「そうね、お兄さま、今日は二人だけですが、他にもお兄さまに憧れてる子はいまして、私としては保育所が開設されたら、みんなでお手伝いをさせて貰いながら学ばせて貰うと言う事も考えていたのです。
 男子の場合は、知らない男の子におしめを替えて貰うことに抵抗を感じるお母さんがいるかも知れないので、少し違う形ですが。
 真子姉さまに迷惑を掛けない様にしますからファンクラブと考えて、でも、ちゃんと涼子と瑠衣も妹だと思って欲しいのです。」
「僕の妹は多く成るのかな?」
「中学生女子がお兄さまのお役に立てる企画があれば直ぐに何十人かは集められます、合唱部の先輩に声を掛ければもっと、ね、涼子。」
「練習の合間でもお兄さまの話題になるのですよ、パートリーダーの先輩なんて、雅ちゃんの子育て奮闘記を欠かさずチェックしてるのはお兄さまの登場シーンを見逃さない為だと話してまして、今日のことを伝えて良いものか微妙なのですよ、嫉まれそうで。」
「そのパートリーダーも妹に?」
「合唱部の部員は全員皆さんのミュージカルを見てますので、恐らくほとんどの女子部員は妹に成りたいと、お兄さまは気軽に会える存在では無くても、同じ町に住んでるアイドルなのですから。」
「詩織が企んでるのは保育所の事だけ?」
「中学生部会を考える中で色々と…、そうですね合唱部の目標にミュージカルへの参加を加えるとか、魅力的な町にして行くには市民の魅力も高めて行く必要が有るじゃないですか。
 お兄さまの妹チームが出来たら、お兄さまと一緒にみんなでこの町を盛り上げて行きたいです。」
「町中の男子に嫉まれそうだけど。」
「お兄さまには真子姉さまがいるから良いのですよ、あくまでもアイドルに対する憧れで有って彼氏とか恋人とは違う存在なのです。」
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