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バトル-125 [高校生バトル-13]

「話が少し難しかったかな?」
「そんな事無いです、私は父に教えて貰っていますので、もっと人の繋がりを強くして行くことで、災害時に協力し合えるという事も想定しているのですよね。」
「うん、それも有るけど、話し始めたら長くなってしまう色々な思惑が有ってね。
 そろそろ、おやつにしても良いんじゃないか。」
「そうね涼子からの差し入れを頂き…、あっ、雅ちゃん有難う。」
「どう、僕の妹は気が利くでしょ。」
「はい、私も見習いたいです。
 父は学校の学習より大切な事は幾らでも有ると、高校生バトル運営の主張には大賛成なのですよ。
 だから私、テストの点で怒られたことないんです。」
「ふふ、何時も高得点だからでしょ、涼子は。」
「ううん、自分でも不本意な点の時も有るのよ、自分が許せないミスとかも。」
「そう考えてる人にテストの点数で怒る親はいないよ。」
「いえいえ、居るんですよ、心の狭い親が、だから中学生部会では大人に向けても、お兄さま達の主張を伝えて行きたいのです。」
「お兄さま、木村君のお母さんは難しい人でね、中学になってテストの平均点がぐっと下がってる事が分かってないみたいなの、小学校のテストは真面目にやってれば簡単に百点を取れるレベルだったけど、中学は違うでしょ。」
「そう言う人も居るんだ、中学の先生が説明してくれれば良いのにね。」
「それが、先生の話を聞く様な人ではなく、うちのお母さんは少し病んでいるのかもって話してまして、それなりに有名な人なのです。」
「瑠衣ちゃん、それが本当なら大学生と相談になるのだけど、一度その木村君の話を大学生に聞いて貰うって出来ないかな?」
「連絡は…、詩織はメアドとか知ってる?」
「う~ん、そもそもスマホとか持って無さそうじゃない?」
「夏休みだから、次に会うのは登校日、私はどこに住んでるのかさえ知らないわ。」
「右に同じく、お兄さま、早い方が良いのですか?」
「そうだな、大学生は試験期間だから、登校日で問題無いよ、時間を掛けても良い方向へ持って行けるか難しそうだし。」
「大学生の研究対象?」
「そうなるのかな、今聞いた話だけでも、木村君の成長に対してお母さんの存在がマイナスに成りそうでしょ。
 高校生が出しゃばれる話では無いが、病んでる人でも市民なのだからと言う話をしてる人が居てね。」
「誰もが幸せに暮らせる町、その誰もがには木村君やそのお母さんも含まれているのですね。」
「うん、とても難しいことだけど、うちの市長の目標だからな。」
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