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バトル-117 [高校生バトル-12]

「春子姉さまは感無量と言う感じでしたね。」
「詩織、姉さんは、少しおかしな人の相手をする事も有ったんだ、新党の若さを強調すべく大学生ながら発起人会代表を引き受けたのだけど大変だったと思うよ。」
「三郎、やはり連立構想に関しては反発が強かったのね。」
「皆さんの気持ちは分かる、現与党に反発して新党の党員になった人も少なく無いだろうからな。
 でも、春子姉さんが語った、現与党と立場を入れ替えて行くと言う目標を考えたら一番良い形だと気付いて貰えるだろう。」
「うちのお父さんも、新しい政党が活躍して行くのに良い形だと話してました。
 選挙協力の話が出たら、新党からの候補には国会議員適正試験、適正審査の結果を表に出して貰い、現与党の無能な二世議員を排除して行けば良いのだとか。」
「うん、それも簡単な話しではないけど、新党からの候補者は全員、市長選と同じ手法で選挙戦を戦って貰うからな。
 党所属の議員となった後でも、パワハラとかする様な人だと分かったら厳しく除名処分や議員辞職を求めて行く。
 新党が人数を意識し過ぎることなく、質で勝負していれば絶対第一党になれると、伊藤さんは力強く話して下さってただろ。」
「簡単では無く、時間が掛かるのですね…。」
「それは仕方ない、参議院議員の任期は六年、衆議院と違って解散も無いからな。」
「でもそれだけに準備はし易いのよね、三郎、新党から立候補して貰う人の募集も始めるのでしょ?」
「ああ、大会の最後に国政研究会の立ち上げ準備会から発表が有る筈だよ。」
「なんか研究会が増えて良く分からないな。」
「雅は焦らず、少しづつ学ん行けば良いのよ。」
「だけど、私達義兄弟姉妹が中心になって立ち上がった新党の事は知っておきたいし…、私も役に立ちたいわ」
「雅は、雅ちゃんの子育て奮闘記を頑張ってよ、その利益で集落に出来る保育所を充実させ、認定こども園にして行くのだからさ。
 そうね、雅が園長を目指すって、どう?」
「園長か…、資格とかどうなのかな?」
「明日にでも一緒に調べてみようか?」
「はい、お兄さま。」
「雅、そう言った事を通して皆さんにも色々考えて貰うのよ。
 保母さんや幼稚園の先生を目指す人は多いけど、認定こども園の園長を目指す人はそこまで多く無いでしょ、雅が学習する姿を見せるだけでも人に良い影響を与える、普通の子どもが園長を目指すとは思わないでしょ。」
「私は、真愛ちゃん達のお世話を手伝わさせて貰いながら、将来、こんな事をお仕事にするのも有りなのかなと思ってたの、園長なんて考えてなかったけど。」
「だろうな、でも、保母さんを目指すのと園長を目指すのとではどちらが大変なのかは分かるだろ、園長にならなかったとしても一つの目標にしてみるのは悪くないと思うんだ。
 でも、将来の事はこれから考えて行けば良いのだから、焦って決める必要は全く無いのだからね。」
「うん。」
「雅、英語チャンネルのミュージカルに私達二人がデビューする話も進んでるのだから忘れないでね、そっちで人気者になるのも目標の一つよ。」
「ふふ、そうだった、楽しいことが多くて…、前に詩織が楽しい思い出を沢山作って嫌な事を忘れようって話してくれたでしょ、真愛ちゃん達のことを考えたり、ミュージカルのことを考えたりしてるからか、ホントにね…。」
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