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バトル-115 [高校生バトル-12]

「うわっ~、お兄さま真子姉さま、春子姉さまといつの間に収録したの。」
「真子姉、お兄さま、とても素敵ですよ、二人のデュエットに春子さんのピアノって久しぶりですよね、初めて聴く曲だけど…。」
「あっ。」
「真愛ちゃんと光くんとの映像か…、何時の間に撮ったのか知らなかったわ。」
「私達も編集され完成したのを見るのは初めてなのよ、あなた達二人が偽双子の面倒をみてる映像を使うとは聞いてたけど良い絵になってるわね。」
「うん、こんな映像を見せたら詩織と雅のファンが一気に増えそうだな。」
「これって、雅ちゃんの子育て奮闘記の宣伝なの?」
「ああ、曲は愛をテーマにしてるだろ、子育て奮闘記のテーマ曲として使って行く予定なんだ。」
「あっ、真愛ちゃんと光くんのまるで双子ショット~。」
「従姉弟なのに一卵性双生児かと思われてるのよね、男の子と女の子なのになんか不思議…。
 ちっちゃくて可愛くて、雅、ずっと大切に育てて上げてね。」
「うん、真子姉さま、私達の子として育んで行くのでしょ。
 母親一人が子育てを背負い込むのではなく、家族みんなで協力し合って育てる、そして子どもは社会全体の子として守られる、守って貰えてとても幸せになれた私は、守る立場にもして貰えて最高の気分なの、真愛ちゃんと光くんは私の宝物、春子姉さまの子も、真子姉さまの子も私、大切にするよ。」
「ふふ、春子さんの子は兎も角、私の子はまだ影も形も無いのですけどね。」
「お兄さま、子の誕生を待ち望むのは人の生き物としての本能ですよね、それなのに少子化が進んでしまったのは…、お父さんは政治にも問題が有ったと話してましたが。」
「有ったと思うよ、世界を見渡すと人口が増え続けるのも問題だけどね、バランスをどうとって行くのかは難しいけど、僕達が考えて行かなくてはならない事なんだ。」
「高校生部会の部会長もバランスについて話してたよね、さっきはお兄さまより目立ってて不満だったけど、お兄さま達の素敵な歌が披露されたから許せるかな。」
「あの部会長さんも、お兄さまのファンなのですよね~。」
「それは知らないが、職業としての政治家を意識してる才女で有る事は間違いない、春子姉さんも頼もしいと話してたよ。」
「田中部会長は要注意人物なの、三郎がどの大学を目指してるのか探りを入れてるみたいなのよ。」
「ふふ、真子姉はそんなこと気にしてないのでしょ、ホントは。
 雅もそんな話には付き合う必要は無いのよ、真子姉はお兄さまに愛されてると主張したいだけなのだからね。」
「うん、知ってる~。」
「もう~、二人とも生意気なんだから、次は、春子さんの出番だからモニターに注目。」
「春子姉さまは、発起人会代表として大変そうだったな。」
「そうね、大学に通いながらで…。」
「でも、多くの事はスタッフ任せ、直接人と会うのは最低限に抑えてたんだ、詩織も自分がリーダーになった時の参考にして欲しいかな。」
「うん、リーダーの条件についてはお父さんからも聞かされてる、我らが義兄弟姉妹はリーダーの集団なのだからってね。」
「私は…、リーダーって考えた事無かった…。」
「雅は、自分の知らない内にスタッフを引っ張っているんだ、今のままで全然問題ないよ。」
「ふふ、お兄さまはやっぱり雅に甘いけど、お兄さまの言う通りだわ、雅は子育てを頑張って。」
「うん、でも、詩織、リーダーのことも教えてね。」
「そうね、リーダーと言っても色々なタイプの人がいるの、春子姉さまは私が目標としてる人…、あっ、発起人代表としての話が始まったよ。」
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