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バトル-111 [高校生バトル-12]

「春子姉さん、チーム牧村の発足は新党結党大会の目玉になりそうだね。」
「そうね、実質的にはチームで動いていたとしても、はっきりチームで議員の仕事をしますと表明することは議員としての責任と言う問題も有り、しにくかったと思うわ。
 今まで議員が個人として活動して来たことをチームで担う、牧村さん以外は市議会で発言しにくいとは言え、体調に不安の有る議員は他にもいるでしょうから、成功したら広がるかも。
 お父さんに触発されて市議会議員を目指す人と市政研究会メンバーでチームを結成、活動費は牧村さんが負担してくれる事になり…、議員報酬に見合った活動が出来て無いと心苦しく思っているのは牧村さんだけではないと思うわ。」
「結党大会では、チームお父さんの発表もするのでしょ、正式名称は大会までに決まるのかな?」
「そっちはあくまでも市の職員によって構成されるものだから、チーム牧村とは根本的に違うと分かり易くする必要が有って、お堅い正式名称と親しみ易い愛称を検討して貰ってるわ。
 三郎も、市のチームで有って新党のチームでは無いと言うことに気を付けてね、秘書室の職員も含め全員が新党の党員だとしても。」
「そっか、その辺りの線引きには気を配る必要が…、チームの皆さんは大丈夫かな?」
「研修の初めに全員で確認したと聞いてるわ、秘書室長は何事にも抜かりの無い人だとお父さんが話してたから問題無いでしょ。
 それより、結党大会ではもっと全国に向けてアピール出来るテーマが欲しいのよね。」
「そうは言っても本格的に動き始めるのはこれからだろ、新党の所属議員や首長として紹介出来るのは十五人だったよね。」
「十七人に増えたわ、後、まともな衆議院議員が一人、与党からの鞍替えを考えて下さっているの。」
「へ~、前回の人みたいなことにならないと良いけど。」
「新党を国政政党にしたいと話して下さる方で、今のままでは老いた国に成り兼ねないと、与党に所属と言うメリットを捨てても、高校生部会を始めとした若い力と共に行動したいと話して下さってね。
 今まで彼を支援して来た人達も新党の党員になって下さるとか、与党支持者を動かすのだから、それだけ説得力の有る人なのよ。」
「党首候補?」
「そうね、彼の後援会の人とも話したのだけど、彼の理想は私達と近いと感じさせてくれたわ。
 前の人みたいに独断でなく、支持者とも話し合った上での判断、その分こちらへの意思表示が遅れたのだけど、信用度は全然違うでしょ。」
「そう言う意味でもまともな人なんだね、これで僕等の私的な政治団体と言うイメージを変えられそうかな。」
「どうかな、認められるのなら私達の義兄弟姉妹に加わりたいとも話して下さって、それだけ…、ふふ、三郎を長兄とする私達に魅力を感じてるそうよ、奥さんは私達の動画をほとんど見てるそうでね、今は東京在住だけど、ここからなら新幹線を利用すれば国会議事堂まで通えなくも無い、地方の再生を考えてるのだから地方に拠点を構えるべきだとも考えておられてね。」
「選挙区の問題とかは無いの?」
「そうね、気になる所だわ、次回の選挙が何時になるのかは分からないけど…、でも、それまでに注目度を最大限に持って行く事は、今の高校生部会なら出来るでしょ。」
「何をすれば良いのかは分かってるよ、まずは党の所属になってくれる議員を紹介する動画をアップしまくる作戦を練ってるからね。
 高校生部会の党員が少ないエリアについては一般の党員に協力を呼び掛けるつもりなんだ。
 その議員さんの情報は何時頃公表されるの?」
「与党を離党する前に党の人達と話し合っておきたいとのことで、それが済んだら離党し新党に合流という発表がなされる予定、そのタイミングで私達に会いに来て下さる事になってるのよ。」
「それまで、どこの誰なのかは秘密なんだね。」
「ええ、だから三郎にも教えて上げられないの。」
「うん、楽しみにしてるよ。
 姉さんの話し方だと随分信頼出来そうな人だからな。」
「まあね、初めて話した国会議員がひど過ぎたという事も有るけど…、雅にも会って貰い、雅がどう感じたか聞いてみたいのだけど。」
「雅の…、人を見る直感力だね、名前が分かったら、まずはその人の情報を確認してみるよ、妹達と。」
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