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バトル-108 [高校生バトル-11]

「三郎、高校生部会の評判が良いからと、大学生部会は広報活動を高校生に任せ、このまま市政研究会の活動を検証したり、国政に対する研究を進めて行く方向になりつつ有るのだけど、どう?」
「そうだね…、大学生部会の動きは一般党員にも広げて行くのでしょ。
 そう言ったことも高校生部会で伝えて行く、うん、当面の役割分担としては悪く無いと思う。」
「大学生の間でも、スタッフになってくれた高校生のレベルが高いと評判なのよ。」
「それは…、高校生バトルで上位に食い込んでいる人達が真っ先に手を挙げてくれたことで自然と。
 生徒会の役員も結構いて真面目な人ばかり、進学校の人も少なく無いから、大学受験との兼ね合いが心配だと発信したのだけど、どちらにも真面目に取り組むことで気分転換が出来る、と言う返事が返って来てさ、それに賛同する人も多く、高校生バトルではライバルとして戦い、高校生部会では仲間として協力し合うって最高に楽しいかもって声も。」
「うわ~、青春してるな~、その辺りもYouTubeで伝えてよ、素敵な子達が集まってくれたのね。」
「うん、うちの連中にはそれ程でも無い人がそれなりにいるのだけど、影響されてるみたい。」
「互いに刺激し合ってるとか?」
「注目を集めてる人達の高校生バトル参戦情報も流れてるからね。」
「三郎だけでなく?」
「ああ、数学バトルトップクラスの人が、ダサカッコ良いとか言われて人気が出て来てるよ。」
「それって…、褒めてるのよね…。」
「お洒落ではないのだけど人として魅力が有るそうで、大輔さんだって姉さんが気を付けてないとダサい恰好をしそうなんだろ。」
「無頓着なのよね~、私以外の女性に好かれる必要は無いと考えていて…、それは悪く無いのだけど私のセンスまで疑われる格好は止めて欲しいの、でも…、私にも責任が有るのよ…。」
「はは、大輔さんから聞いたよ、高校で女子からモテモテだったら嫌だって春子姉さんが言ったのだろ?」
「彼って性格が良いでしょ、実際告られてもいたのよ、さすがに中学生になったばかりの私では女の魅力で勝負出来ないと思ってね…。」
「はは、中学一年生の頃はそんな事考えてたんだ、それでも子どもが生まれたら大輔さんの服にまで気を回してられなくなるんじゃないの?」
「どうかしら、子どもが出来てどう変わって行くのかは、まだ分からないのよ。」
「高校生部会では姉さん達の赤ちゃんを新党のシンボルにしたいと言う声が出てるのだけどね、赤ちゃんに組織固めを手伝って貰うと言うか。」
「どんな感じで?」
「新しい命、この子の為に私達はどんな未来を描くのか、と言うのをテーマにしてさ。」
「そっか、無事に生まれてくれたら考えても良いわね、姉さん達にも話しておくわ。」
「僕らが先に大人になるのだから責任が有ると考え、新党が変えて行かないと今の社会問題は解決されないでしょ。」
「そうなのよね、解決しようと大人が真剣に考えたら…、大学生部会には変えられると考えてる人が多いのだけど。」
「それなら、大学生は高校生部会からの取材に応えてくれるのかな?」
「勿論よ、高校生と大学生の繋がりも少しずつ深めて行くべきでしょ。
 新党立ち上げを高校生目線で紹介してくれていることで、本当に新しい政治団体なのだと分かって貰い易くなっている、そこを強化して欲しいわ。」
「じゃあ、大学生側の窓口は?」
「直ぐに連絡を取って高校生部会の担当者と繋ぐわよ。」
「担当リーダーは北海道在住の安田さん、因みにサブは福岡在住の森田くんでね、決まったばかりだから彼らにとって初仕事になるのかな。」
「遠くの人ともコミュニケーションは取れてるんだ。」
「うん、お年寄りでもテレビ電話を気軽に使う時代だからね。
 二人とも自分の将来を見据えた上で大人との交渉を経験したいと名乗りを上げてくれてさ。」
「そう言うのって会議で決めてるの?」
「意見交換の掲示板をベースにしつつね、無駄な時間を発生させない工夫をし、時にはネット会議と言う感じ、それらの記録は編集して公開も考えてるんだ、これから高校生部会の役員選挙が始まるからね。」
「投票の参考になればと言うことなのね、選挙はどんな形になるの?」
「今回は人数を制約する必要が無いと考え、立候補者に対する信任投票、各地方支部を想定したら、役員が百人いても足りないでしょ。
 部会長は役員で話し合い、必要が有れば役員の投票で決定すると言う方針なんだ。」
「問題無く決まりそうなの?」
「そこは少し微妙でさ、僕を部会長にしたいと言う声が多いのだけど、そうじゃない方が絶対に良いでしょ。」
「そうね、すでに同族企業ならぬ同族政治団体と言う批判も有る…、でも、そんな批判をする人達は三郎が部会長にならなくても、裏で操ってるとか勝手に書くんじゃない?」
「はは、安田さんも同じ様な事を話してたよ。」
「ふむ、社会の事が見えてそうね、その安田さんは。」
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