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バトル-105 [高校生バトル-11]

「三郎、高校生部会はボランティア党員の募集を始めてみてどうだ?」
「滑り出しは順調だよ、お父さん、登録してくれた人達は直ぐにスタッフとしての仕事を始めてくれてるからね。」
「簡単な作業なのか?」
「うん、新規登録者に対して登録有難うってメッセージを送って貰ってる、自動メッセージも考えたけど、それでは味気ないでしょ。
 その時に公開プロフィールのチェックもして貰って問題が有れば報告、複数のスタッフで確認してから修正依頼、実際、出会い系と勘違いしてる人がいてね。」
「スタッフとして不適格とか?」
「その辺りは直ぐに判断しないで様子を見るけど、システム上、要注意人物扱いになったことは本人に分かるからね。
 今まで三人いたけど、きちんと謝って来た二人は扱いを解除されたよ、真面目な人と仲良くなれたらと思ったそうで、表現に問題が有ったと反省し真面目に取り組みたいと話してくれたそうだ。」
「その辺りの判断は誰が?」
「担当チームを組んでいてね、今は僕の同級生が仮のリーダーになってる。」
「仮と言う事は…、正式なリーダーはどうやって決めるのだ?」
「そこはチームに任せて有るけど、市外からも積極的にチームに入って貰い、うちの初期メンバーは仮のリーダーを残して全員抜けて行くことを前提にしてるからね、でないとうちの高校ばかりが目立ってしまうでしょ、そんな事も全て全登録者に告知して担当を考えて貰ってるんだ。」
「そうか、大人達も参考に出来そうだな。」
「うん、この先は政治に関する学習や討論が中心になってくからね、大人達にとっても学習は大切なのでしょ?」
「ああ、発起人になってくれた人もそう話してた、ただ、高校生部会同様力まずにシンプルに考えてくれれば話は早いのだろうけど、そうも行かなかったみたいでな。
 目に見える成果を上げて新党に弾みをつけたいと皆さん考えておられるからね。」
「それは高校生も考えてるよ、お父さんの選挙運動時に沢山の動画でアピールしたでしょ、同じことを高校生部会でやって行こうって、他校の人達も賛成してくれてテーマ別に台本造りのチームが出来つつ有ってね、そのチームが高校生部会の組織を形作って行く事に繋がると考えてるんだ。」
「テーマ別にアピール動画を制作するには学習する必要が有ると言うことかな?」
「うん、他校からの登録者も直ぐに理解してくれてね、みんな僕達の主張に賛同してくれた人ばかりだから話は早いよ。」
「大人達もそうで有って欲しいが、大人は色々なしがらみが有るからな…。」
「はは、部会対抗バトルになったら高校生部会が勝てそうだね。」
「高校生部会の動きは何時頃公表するんだ?」
「明日収録して早ければ明後日にも、気にしてくれてる人が多いから早めにと考えてね、ただ遠方の人にリモートで参加して貰うのは初めての事だから準備に手間取るかも。」
「スムーズに行き過ぎない方が良いかもだぞ、色々手間取ったり共に苦労して仲間の絆が強くなっていくのだからな。」
「知ってる、お母さんとは高校の生徒会で共に苦労して絆を深めたのでしょ。」
「はは、選挙運動の為とは言え少し個人情報を出し過ぎたかな…。」
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